美しいお母さんのいでたち

数年前に買った礼服のデザインが流行おくれで、自分の年齢からも
なんだか少しに合っていないので、とくに古くなってしまったわけでもないのに
買い替えしないといけない空気になっている。
金もないのにスーツを買わないといけないというのはふに落ちないが、
セレモニースーツというのは、社会人にとって、「持っていてよかった」と思う、
アイテムのひとつだと思う。安物の服を買うとすぐに生地でわかるし、
それなりの仕立てのもので、変に若作りしないもののほうが、
フォーマルな場では浮いたりしないのでいいのだ。

働くママのスーツの通販もいまやネットで選ぶのが普通の時代。
上品でしかも気品のあるたたずまいは着ている服で決まるのです。
お母さんが入学式や卒業式で暗い色で堅苦しい服を着ているだけでは、
やはりもったいないでしょう。厳粛なセレモニーの雰囲気を崩さないという
その気持ちは重要なのですが、春めいた軽やかで女性らしい装いは
厳かな式の中にもハレの舞台を彩る服装としてふさわしいと思うのです。

コサージュが胸に華やかさを添えていれば、アクセサリーやバッグは
控えめでも充分お洒落に見えるし、女性らしさを出すなら
靴も少し高級なものをチョイスしておけば見事なコーディネイトになるでしょう。
美しいお母さんのいでたちこそ、お洒落の基本とも言える、
大人の女性の正装なのではないかと思うときがあるのです。