第23回世界ジャンボリー 日本804隊

第23回世界ジャンボリー 日本804隊 の情報交換のブログです。

「感謝」....隊長のひとりごと ラスト

2015-08-22 18:17:42 | 活動予定
「感謝」....隊長のひとりごと ラスト
バスが、きらら浜をスタートした時、なんとか全員無事に帰すことができそうだという安堵感と、もっと何かできたのに、もうあの時間は帰ってこないんだという無念の気持ちが交錯していた。
「ひとりごと」シリーズに書いたことのいくつかは、スカウトたちが何かに気づき、楽しく過ごせるために、リーダーとしての自分にできることは何か、リーダーがやっていることでスカウトの活動のヒントにならないかと考えたものだった。
自分も、世界ジャンボリーって、こんなに愉快な空間だとは思わなかった。日本ジャンボリーとは全く違った。
たくさんの外国のスカウトやリーダー、スタッフ。たくさんのものを我々に与えてくれた。
今、自分が第23回ワールドスカウトジャンボリーの現場にいることができたことを誇りに感じている。
そして、804隊のスカウト、支えてくれた副長たち、託してくれた保護者の方々、団、地区、県連、家族、大会スタッフ、すべての人に、そして神様に心から感謝している。
スカウティングは、「行うことによって学ぶ」
我々は、23WSJで何を気づき、何を修得し、何を次につなげることができるのか…
今回の派遣で、得たことや楽しかったこと、残念だったことを自らの活動にどう活かすか?
後輩たちに、この経験をどう伝えるか?
リーダーの自分も含め、ここをスタートに新たな気持ちでスカウト活動を続けていって欲しいと思う。
二週間の苦楽を共にしたBrothers and Sisters、君たちの肩に明日のスカウティングはかかっている。共に進もう。
ではでは…See you ! 弥栄。
第23回ワールドスカウトジャンボリー
日本派遣団 0804ユニット
ユニットリーダー 赤居 憲


「爆笑小ネタ集」...隊長のひとりごと6

2015-08-19 10:50:46 | 隊長のお話
「爆笑小ネタ集」...隊長のひとりごと6

キャンプサイトでいると、どこからおもなく「ハッピバースデー トゥ ユー」の歌声。近所のサイトで誰かが誕生日を迎えたらしい。途中から近隣のサイトにいるスカウトたちが一緒になって歌い出し、最後には大合唱でヒューヒュー、イエーイと拍手が起こった。大会中4、5回あったかなぁ… 
 
 
ある夜のこと、隣のUKがイベントの参加のため遅くに夕食の準備をしていた。調理の途中で熱した油に引火したのか大きな火柱が真っ暗な夜空に発生した。近隣のサイトは、一瞬静まったけど、次の瞬間やっぱり、ヒューヒュー、イエーイの声と拍手。UKではその後犯人の名前を連呼して笑っていた。
 
 
チュニジアのサイトで、日が暮れてから、どうも他の国と交換会をやっているらしく結構な数の人間のアクションソングのような歌が聴こえてくる。しかし、サイトをのぞくと真っ暗。暗闇の中に大勢の人間がワイワイ歌ったり、笑ったりしている。チュニジアのスカウトはすごく夜目が利くのだろうと思った。概ね日本人は、暗闇が不得意だが、外国人はあまり問題にしないように感じた。
 
 
基本的に就寝時間は11:00と定められていて、10:30にはサイトに戻るように隊長会議で通告された。自分が見た範囲では11時までは、みんな奇声をあげたり、大声で話したり、ウロウロしたりしているけど、翌朝が早いこともあるのか、11時になるとみんな静かになったし、サブキャンプ近くのトイレなんかにもほとんどスカウトがいなくなったように思えた。日本ジャンボリーなら、眠れない奴らがトイレや灯りの下にタムロする光景をよく目にするが、ここは世界標準、夜中にほっつき歩くことの危険性を自己責任で感じているんじゃないかなと思った。
 
 
うちのユニットもそうだけど、日本人は世界ジャンボリーに参加する意識が低いことが気になった。とにかく欧米を主としてスカウトたちのノリがいい。ジャンボリーソングがサブキャンプのテントでBGM的に流れていても、英語で歌ったりリズムに併せてダンスしたりしている。このジャンボリーにかける意気込みを感じる瞬間。うちのユニットでテーマソングを英語でちゃんと歌えるスカウトはなかったような気がする。みんな遠いアジアの日本という国にいろんな希望や期待をもって精一杯楽しむぞって覚悟を感じた。そう、スカウトは快活でなくちゃね。
 
 
広島行きのバスは、お隣のUKとたまたま一緒になった。
ジェイミーというスカウトと隣に座り、彼に日本語を教える。
日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字の三種類の文字があり、漢字とひらがなを同時にミックスして使うことを説明するとワオーって驚かれれた。ひらがなは、50種類あることがわかったみたいだが、漢字はいくつあるのか?と聞かれ数え切れないとこたえるとまたびっくりしていた。
 
 
出発する前は、女子は肌の露出が大きい服を避けて、男子を誘うような格好は避けること...なんて言っていたが、現場に行くと外国のスカウトは、水着なのか下着なのか、その上にバスタオルだけでシャワールームを往復しているし、下着やお腹が見えるTシャツにショートパンツで歩いているしで、かなりびっくりした。
 
 
広島へいくバスの行列に並んだ時のこと、列を整理していたISTの人に7:20のバスはこの列でいいんですか?と聞くと、時間は適当に決めているだけです。時間を決めとかないとほとんどの国はこないですから、時間通りに来るのは日本人とドイツ人くらいです。とのことでした。

ある日、トイレに並んでいると、俺の持っているトイレットペーパーを少しくれないかと台湾か香港のスカウト。804ユニットでは、自分の紙は自分で持参する作戦だった。彼は4、50センチくらい引っ張り出し、ちぎって「スクワットスタイル(和式)」に入っていった。和式は、利用する民族が限られているので比較的空いている。しかし、君、それは短すぎないか??


「エピソード」...隊長のひとりごと5

2015-08-19 10:43:19 | 隊長のお話
「エピソード」...隊長のひとりごと5

こんなことがあった。閉会式の前の日だったかなぁ...
ご近所外交が功を奏し、お隣のフィンランドのリーダーから、海辺に設置したフィンランドサウナの打ち上げに、フィンランド派遣団全体でセレモニーをするので、1時間程度留守にするのでサイトを見てて欲しいとの依頼があった。
もちろんOKということで、引き受けた。

約束の時間が来て、全員がサイトを出ていくかと思っていると1人の若いリーダーが発熱しているとのことでサイトに残るという。
ま、チラチラと隣のサイトを伺いながら、うちのユニットは夕食の準備をしていた。
すると、作業中のスカウトが、「隊長!となりで人が倒れています!」と叫んでる。
なんだ!なんだ!
駆けつけると先ほどの発熱していた女子が地面に寝ている。
ベッドと氷と救急箱を持って来させて、手当した。
熱はさほど高くなかったが、冷たい水を与えるとゴクって飲んだので、とりあえず冷えピタ貼って、頭を冷やした。
1時間足らずで、リーダーやスカウト達が帰ってきたので、事情を説明して引き渡した。
大きな病気でなくよかったよかった(笑)

後で、うちの女性リーダーの献身的な手当に感謝して、リーダー、スカウトたちみんなでお礼を言いに来てくれた。お礼に頂いたムーミンのお人形のセットは、女性リーダーの孫さんのお土産になった。
これも、ご近所として信頼された結果がもたらした業、そして発見してすぐに処置できたスカウトたちのファインプレーだな。
貴重な体験となった。神様、ありがとうございました。


「サブキャンプ」...隊長のひとりごと4

2015-08-18 17:06:00 | 活動予定
「サブキャンプ」...隊長のひとりごと4
日本ジャンボリーの隊長を3回やったことがあるが、自分の心に留めている一つの約束事に「奉仕のスタッフには感謝の気持ちを持ち、不満をぶつけるようなことをしないで、できるだけ笑顔で接し、可能な限りお手伝いしよう」ということがある。
以前、いつのジャンボリーだったかは忘れたが、隊長会議でスタッフに食ってかかる指導者がいて、本当に見苦しく感じたものだ。
奉仕スタッフの皆さんも、貴重な時間を割き、参加費を払い参加している言わば「同志」である。ともに力を合わせて、ジャンボリーを成功に導かなければならないと思う。
今回は、世界ジャンボリー。地球の裏側から来て駐車場の整理や、食糧などの配給、ゴミの分別などにあたっている方々もいる。そんな方々の奉仕の上に、我々派遣隊の楽しい日々は支えられてるのだ。
このことは、最初に設営後のブリーフィングで、スカウトやリーダーにはしっかり伝えた。
今回のミヤノウラサブキャンプの皆さんには、本当にお世話になった。
自分はほとんどサイトとサブキャンプ以外には外に出ないので、サブキャンプのスタッフと仲良くおつきあいいただけるようにした。
英語がイマイチな自分は、隊長会議が終われば必ず日本人スタッフに会議の内容で分かりにくかった細部について日本語で質問して、漏れがないように心がけた。
トイレやシャワーの掃除などは当番にならなくても積極的に行った。
撤収時には、サブキャンプのゴミの分別の処理も行った。
スカウト達はよくがんばったよ。特に女子スカウトが5名と少なかったので、いつも奉仕にあたってもらい、本当によくやってくれたと思う。
804隊の個人装備には、こんなこともあろうかと「ゴム手袋」を入れ、長靴はトイレ掃除に役立った。
ある日、汚水マスの固形物濾し取りの網がいっぱいになって、オーバーフローしているのを処理しているサブキャンプのスタッフがいたので、うちのユニットの副長がどうすればいいのかと手伝いながら話している時、スカウトが通りがかり処理を手伝いだした。その後は、サブキャンプのスタッフとスカウト数名が改善策を考えて英語の看板とゴミ袋を常設することにしたと聞いた。自分がしゃしゃり出るよりスカウトとスタッフがいっしょに考えられたことがよかったなと感じた。
隊長会議では、感謝の言葉をいただいた。
配給のお手伝いをしていると、いろんな国のいろんなスカウトやリーダーと会えることができて、メチャ楽しかった。そんな話をサイトに帰ってすると、あるスカウトは僕らも手伝っていいんですか?と聞いてきたので、オフコース!...でさっそく配給のラインに立ってました(笑)
いろんな国のたくさんのボランティアに支えられているワールドスカウトジャンボリー。
少しだったかもしれないけど、自分たちもその一端を担っていることを少しでも感じることができた瞬間だったような気がする。





ホームページはこちらです。
https://www.facebook.com/japan804

「外交政策」...隊長のひとりごと3

2015-08-17 12:49:32 | 活動予定
「外交政策」...隊長のひとりごと3

「隊長のひとりごと」は、隊長の俺が感じたことを少しづつお話しして、次への記録としたいと思っています。

朝霧高原での15回日本ジャンボリーの時に、俺は和歌山第1隊の隊長をしていた。
お向かいのサイトはサンフランシスコから来た日系アメリカ人の隊だった。色々とお手伝いしているうちに仲良くなり、銀シャリ(白米)を炊いてあげたり、夜に交換会したりと貴重な体験ができた。
今回のジャンボリーもご近所付き合いが重要と感じ、向こう三軒両隣に開会式の翌日挨拶回りをした。
両隣は、フィンランドとUK。お向かいさんは、チュニジア、キプロス、スイスの国々だった。
ご挨拶の手土産は、地元の神社でいただいた「破魔矢」と100均で買ったガラスの風鈴、麦わら帽子、それにワッペンなどだった。スカウトには、日本では引越しなどの時に向こう三軒両隣に風習があること、破魔矢の意味、風鈴の使い方を英文で書いてもらった。そして、日本語や日本のことでわからないことがあれば何でも訪ねてくださいと付け加えた。
手土産は好感触で、スイスやフィンランドのゲートには風鈴がぶら下げられて、風が出るとカランカランと涼しげな音をたてていたし、UKの食堂フライの天井には破魔矢が飾られていた。
設営時にはチュニジアにツルハシとシャベルを借したり、UKからはオリーブオイルを使い切ったので譲ってくれないかというので譲ってあげたり、キプロスのスカウトが砂糖と塩のパッケージを持ってきてどっちが塩か聴いてきたり、フィンランドが支給された薬なのか消毒液のボトルを持ってきて「これはなに?」って聴きにきたり、UKと交換会やったり、ちらし寿司の作り方をキプロスに教えたり、撤収時にUKのテントと鯉のぼりを交換したり、救急箱の中身をドサッともらったり、キプロスからは世話になったからとオリーブオイルを一瓶もらったり、前にも書いたUKのスカウトと「あっちむいてホイ」をしていっしょに遊んだりと楽しいご近所付き合いがたくさんあった。
また、オフサイト(場内)プログラムの時は、サイトにリーダーと一部のスカウトしか残らず、ゆっくりとした空気が流れるので、持参したドリップコーヒーをヤカンいっぱいに作って、ヤカン片手にコーヒー外交も何回か行った。スイスからはお返しにエスプレッソコーヒーをもらったりした。ついでに撤収時にはエスプレッソマシンももらっちゃいました(笑)
惜しむらくは、このようなご近所外交をパトロールリーダー(班長)同士でやれるように促せばよかったかなぁ、もっとスカウト相互のご近所付き合いを活発にできたんじゃないかなと思うことである。
ご近所と仲良くできたことが、愉快に暮らせた一つの要因だと考えています。






ホームページはこちらです。
https://www.facebook.com/japan804