なくもんか（映画じゃないよ）

ずーっと、もうどうでもいいと思ってた。
何を言っても通じない人に、何を言ってもしょうがないから、
何も感じないように、返事だけしてればいいと思ってた。

でも今日はさすがに悔しくて。

なんでこんなふうに言われなきゃいけない？
こんなこと言われて、誰があんたに尽くすわけ？
頭にくるよ。
うちはあんたに、そこまで見下されるいわれは、
一切ない。

それから、うちの体は１つしかないんだよ。
できるできないの話じゃなく。
営業やって、品出しやって、編集やって、
そのうえ雑用やイベントまでやれ、なんて、
体が壊れちゃうよ。

小川さんが、バカばっかなんだから、
いちいちカッカしてたら、体も心もぼろぼろになるぞって。
だから返事だけして、飯食うことだけ考えろって。

そんなやり方でしか、乗り切っていけないのに、
いい会社になる、だなんて、バカ社長はほんとに思ってんのかな。
社員を大事にできない社長の会社が、いい会社だなんて、思えない。

もう気にしなくていいって、小川さんが言うので、
久々に泣きそうになって、でもくやしいから、
泣くもんかって思った。

そしたら前に金さんが、
あんなやつのために泣くのは、涙がもったいない、
だけど、自分のために泣くのなら、強くなるために必要だから、
泣いてもいいんだって、言ってたことを思い出した。

もう泣いたらいいんだか、泣きたくないんだか、
わかんなくなって、とりあえず元気を出そうと思った。

帰ったら、テレビ見て笑って、寝ればいい。

しんどいときはお笑い番組でも見て、笑って寝ろって、
栗山さんに言われたことがある。

しんどいときこそ笑っていられる、強い人になりたいんだ。

まっすぐまっすぐ。
自分にまっすぐでさえあれば。

がんばらなきゃいけないとこや、やれることはやって、
あとは放っておけばいい。

ブルーハーツを聞きながら、少し落ち着いてきたので、
もう少しがんばってから、帰りましょうか。