野生の解放

先日、会社でやり忘れた仕事があり、出勤中の緋風くんに対処を頼みました。

普通にメールを送るのでは申し訳ないので

＞『やぁ～ってやるぜ！』の返事を期待しております。

と付け加えました。

即座に任務完了の知らせが届き、ホッとしたのも束の間。

＞先程の件ですが、野性度が足りない為、アグレッシブビーストモードになれません！どこかで野性を研く良い場所は有りませんか？

との気の利いた返事(笑)

ならばと私が野生を取り戻すために与えたメール。

＞仕事中、悟ったような表情で一段高いところに飛び乗り、振り向きざま作業者全員に届くように『なにも恐れることはないんよ！？』と破邪の笑顔＆サムズアップ(親指立てポーズ)で叫び、身に纏った常識という名の衣服を脱ぎさり(クロス・アウト(脱衣))ながら屋上へ駆け上がり、日本一のマウント富士に向かって『生肉バンっザァーイ！』と両手を広げ(注：『バンっ』で溜めて『ザァ』で解放)心の底から思いの丈をぶちまけるべし。

さすれば白と黒に彩られた鋼鉄の獣が赤い光りと奇怪音波を放ちながら馳せ参じ、その従者は『はいはい、生肉美味しいねー。さ、こっちだよー』とそなたを優しく檻へと導くであろう。

法治国家において野性とは忌むべき存在。囚われることやむなし。

その冷たい居場所に自分の身を留めたくなければ、野性の解放は思い止まった方が良いだろう…

完

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まぁ我ながら良く解らない先輩だとは思うが、昨日仕事を終えサマーランド近くの工場から日野市旭が丘の自宅まで歩いて帰るという選択肢を持ち合わせる緋風くんも良く解らない後輩ではあるな(笑)



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