おりたことのないえきでおりてみる。たまにほんなことをやっとるだけど、こんかいは名古屋本線の神宮前から分岐する常滑線のさいしょのえき、豊田本町(とよだほんまち)でおりてみた。
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神宮前からのった内海いきふつうでひとえき、高架の豊田本町にとうちゃく。平日のあさ8時11分だ。ホームの見学をおえ、階段をおりて地平のかいさつをでる。自動券売機のうえの料金表をかくにん。わが碧海古井までは600円で、東岡崎までとおんなじ料金だ。
かいさつをでた高架したのコンコースはあっぱっぱーで、にしにもひがしにも自由にではいりできるだけど、まずはひがしぐちにでてみる。ひがしぐちっていってもなにがあるわけじゃなくて、鉄道に平行する道路と、ちょうどコンコースのへんからT字にひがしにのびる道路があるだけだ。りょうほうともほんなにみちはばはひろくなくて、えきにむかうひと、えきからでてきたひとがきままにあるく。また、このT字のとこにパチンコやさんとなんとかクリニックがあるほかはとくにめぼしいものもなく、一帯は住宅街の様相だ。
ひがしぐちの観察をするうちに、さがりホームを河和いき特急がとおっていく。このあたり、通過電車もほんなに速度ははやくなくて、しずしずといくってかんじだ。おんなじ高架のえきで、こっからまあちょっとみなみにいった大同町(だいどうちょう)や柴田(しばた)が、おそがいぐらいの速度で通過電車がホームをかすめていくのとはえらいちがいだ。この豊田本町前后の線形が高速走行にむいてないってことか。
コンコースにもどると、ちょうど電車がついた時間か、かいさつからけっこうなかずのひとがでてくる。じぶんがここについたときも、電車からおりるひと、電車にのるひとのかずはそこそこあっただ。いまヰキペディアをみてみると、豊田本町は2014年度で1日平均乗車人員が2,260人とある。2倍して乗降人員に換算して4,520人。わが西尾線でいうと、特急、急行停車駅のみなみあんじょうや桜井に匹敵する。都心にちかいだけあって、ふつう停車駅っていってもあなどるべからずだ。
こんどはにしぐちだ。コンコースからまっすぐにしに歩行者専用道路がのびとるのをみてもわかるとおり、こっちがえきの正面だ。
歩行者専用道路のりょうがわは駐車場になっとって、自動車王国愛知の片鱗がのぞく。まあ、パークアンドライドでも鉄道を利用してくれるならよしとすべきか。高架のホームに金山いきふつうがはいってくる。高架したのパンやさんにははいらんじゃったけど、こういうみせがあるのはいいことだ。
084319 豊田本町 - にしぐち(ポケットパークみたいなとこ)
歩行者専用道路からつづくポケットパークみたいなとこをぬけるとT字の道路になり、ほのままにしにすすむみちがえきまえどおりになっとる。左右にたつ高層アパート下層階のみせやさんが「えきまえ商店街」を形成しとって、喫茶店なんかけっこうひとがはいっとったよ。いや、人工的につくったもんだけどみごとだ。こういうのを都市計画っていうだ。えきにつながってひとがすみ、えきにつながってみせがある。
さて、T字のねもとまでもどって、T字のよこぼうがわのいりぐちにあった喫茶店にはいって、いっぷく。たのんだのは、おぐらあんサンドふたきれとゆでたまごつきのモーニングサービス。こいで380円とはさすがモーニング王国、名古屋! おまけにこのみせ、いちんちぢゅうモーニングサービスやっとって、ほのなもモーニング喫茶リヨン。いやいや、おそれいりました。常連らしいおきゃくさんがいれかわりやってきとったよ。
まちあるきをおえ、えきのかいさつをはいる。ホームにあがる階段から、のみやさんがいくつかみえる。うん、これもまちのにぎわいにはかかせんもんだね。
高架のホームにやってきた金山いきふつうにのり、豊田本町のまちをあとにした。
(さんこう)