ミケマル的 本の虫な日々

『クジラの彼』と『ジャージの二人』

 金沢で買った文庫本
『クジラの彼』有川浩著、『ジャージの二人』長嶋有著

 旅の途中だったので、内容も実際の重さも重くないもの、それでいて結構面白そうなもの、という基準で選びました

 有川浩さんって女性だというのに、この前気がつきました(おそ) 最近の作家の名前って、男女どっちか解らない人多くないですか 加えて、内容も女性だからとか男性だからとかの区別が判然としないものが多くなっているし。この方の本は何冊か読んでいたのに、名前から男性だと思っていましたよ。作者紹介のところには、女性ですとか男性ですとか書いてないし。生まれた年はだいたい書いてあるのにね。
 
 最近、作者の年齢をチェックする癖がついているので、作者紹介のところは、だいたい見るんだけど。自分より年上、同年代、年下。昔はみんな人生の先輩ばっかりだったのに、今は同年代か、年下が多くなっちゃって なんとなく同年代の人の著作は共感が持てたりして

 それはともかく、有川さんの本はなかなか面白いのが多いです。なにしろ明るいところがいい 一番よかったのは、『フリーター家を買う』でした。『キケン』も面白かったですよ。この『クジラの彼』は国防ラブコメというものらしい。『ラブコメ今昔』という続編を先に読んでいたのだけれど、どちらも面白かった
 
 国防という言葉からマッチョな感じをうけるけど、男前の女性が沢山出てくるし、軽く読めるし、いい話系もあるし、自衛隊というイメージを覆す、なかなか面白いできになっています。『海の底』『空の中』という小説が下敷きになっているらしいのですが、こちらも読んでみようかな。有川さん、もしかして自衛隊の回し者なのでは疑惑が浮かぶほどですよ

 『ジャージの二人』は堺雅人&鮎川誠主演で映画化されていて、レンタルで観て結構よかったので(まったり系?)、原作読んでみました。主人公の男性とその父親が軽井沢のボロ別荘で過ごすのを、淡々と書いているのだけれど(結構深刻そうなんだけど、ひたすら淡々)、なんだか味があるんだよね。意外に深かったりして。大島弓子の漫画の話が出てきて、ちょっと嬉しかった

 長嶋さんの本は、『夕子ちゃんの近道』というのを、去年の7月に市図書で借りて読んでました。こっちの方が、ちょっと不思議な感じが混じっていたと思います。

 ちょっと調べたら、この人は思っていた通り男性でした(なんか安心した(笑)。『猛スピードで母は』で芥川賞とってらしたのね

映画はこんな感じ
    


 

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