J.R.R.トルーキンがジョン・ロナルド・ロウエル・トルーキンだったんだ!と初めて知りました(笑)
1892年1月3日生まれ。
若い頃、彼の書いた「指輪物語」を瀬田貞二訳の全6巻(評論社)文庫版で読みました。1977年に文庫版が出たという事なので、その頃でしょう。買った所はよく覚えていて、渋谷にあった三省堂書店の階段上がって突き当たりの書棚に平積みになってました。
すごく印象に残っているのは、こんな物語が世の中にあったんだ!とすごく驚いたからだと思います。
それまでにファンタジーというようなお話はナルニア国物語を児童書として読んでいて、ナルニア国も好きだったけれど、指輪物語は全くスケールの違う異世界の壮大な物語。
すっかりその世界に引き込まれて、とても感動したんだけれど、長い間『指輪物語』について語り合う人が身近にいなかったので、私の中ではレアなのかなと思っていました。
(今みたいにネットもなかったしね)
それが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」が作られて、あら〜〜、こんなにメジャーな小説だったのね!と遅まきながら、気がついたのだった!
そして、この映画は原作のファンががっかりするような映画ではなくて、すごく良くできた映画で、作った人たちが原作の大ファンなんだろうなとひしひしと感じるような映画でした。
こんなにメジャーなのね!、こんなにファンがいるのね!というのが嬉しくて、再び読み返したり、もちろん映画は見に行ったし、DVDも買ったし、新訳の本も買ってみました。
なんせ20歳くらいに買った文庫本は変色したりして読みにくくなっちゃってたから。
瀬田貞二さんの訳に親しんでいたので、その独特の言葉使いや名詞に慣れていて、新訳の洗練された感じにはちょっと違和感があったりするのも面白かったです。
瀬田さんはストライダーを馳夫と訳しておられて、馳夫という呼び方がなんか定着しちゃってたのですよね。馳夫ってなんだろう?っていう所から不思議で、それがすごく指輪物語の世界とマッチしてたように思います。
その他にも、色々と特徴的な訳があって、それが独特の雰囲気を持っていたのです。
それはともかく、指輪物語がこんなに世界中で愛されて、読まれているってことが、私の中ではすごく嬉しかった❗️
指輪物語は今のファンタジーのおおもととして存在していて、RPGゲームもそこから派生しているという事も。
冒険に出かけて、やがて帰ってくるから、「行きて帰りし物語」とも言われています。
若い頃読んだお話の中で、私の今に影響を与えてくれた本の一つでもあります。
という事で、J.R.R.トルーキンさん、指輪物語を書いてくれてありがとうございました!
瀬田さん、訳してくださってありがとうございました!
今はなき、渋谷の三省堂書店の佇まいはまだ覚えています。ありがとうございました!
また、ゆっくり読みたいな〜〜と思います。
前も書いたかもしれませんが、指輪物語の1巻の最初は年表みたいなことが書いてあって、そこで嫌になる人が多いので、そこは抜かして読んで、ビルボの誕生日の所から読むのをお勧めします!
まず映画を見て、それから読むのもいいかもしれません。
ニュージーランドにある映画のホビット村が保存されている所に行って見たいな〜〜❗️