多様性（ダイバーシティー）について

昨今、多様性（ダイバーシティー）について騒がれており、その切り口として、
・性別（LGBTを含めて）
・国、地域
・人種（肌色）
が取り上げられているが、これらは、ハード的な切り口に過ぎないと言える。

多様性（ダイバーシティー）とは、「思考」の多様性を指しており、上記切り口は、それらにより思考も異なるのでは無いか？という前提（仮説）に過ぎない。

一方で、同じ環境下に長時間滞在すると、その環境に応じた「集団的思考＝単一思考」に陥りやすく、結局、多様性を排除してしまっている可能性がある。
（所謂、村社会化）

つまり、多様性を求めるならば、様々な意見をぶつけ合う文化を容認すると共に、とことん考え抜く思考力を養う必要があると言える。
（例えば、集団的思考しかできない女性役員を増やしたところで、多様性には繋がらない）

昨年の流行語に「忖度」という言葉があったが、これはまさに「集団的思考」の代表的事例である。

他人の意見に臆せず、上下関係に気にすること無く、自分の意見をぶつけ（若しくは他人の意見を受け入れ）、ディスカッションすることが多様性の第一歩では無かろうか。
（時々、集団的思考に陥っていないかの点検が必要）