聖書の言葉：しばらくして、そこにいた人々が近寄って来てペトロに言った。「確かに、お前もあの連中の仲間だ。言葉遣いでそれが分かる」。そのとき、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「そんな人は知らない」と誓い始めた。（マタイによる福音書 26.73-74）
祈り：神さま。共感することにより、孤立することがありませんように。アーメン
コメント：私たちは、共感し合うことにより、ともに泣き、ともに考え、ともに生きることができます
聖書の言葉：イエスは彼らに言われた：わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい。（マタイによる福音書 26.38）
祈り：神さま。私たちが、死ぬばかりに悲しくならないよう、ともに目を覚まして歩めるよう、共感する力を与えてください。アーメン
コメント：共感することなしには、目を覚まして祈り、ともにいることはできません。
聖書の言葉：見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。（マタイによる福音書 1.23）
祈り：神さま。私たちが孤立することのないように、主イエスを遣わしてくださったことを感謝します。主イエスとともにいることで、あなたからも、さまざまな人たちからも、孤立することのないように導いてください。アーメン
コメント：イエスは、神がともにいること、また私たち人間がともにいることの意義を明らかにしてくれました。そのイエスは、私たちがともにいることができるよう力を与えてくれます。
聖書の言葉：
偽る者と共に座らず、
欺く者の仲間に入らず、
悪事を謀る者の集いを憎み、
主に逆らう者と共に座ることをしません。
（詩編 26.4-5）
祈り：
神さま。
たとえ偽る者、
欺く者、
悪事を謀る者、
あなたに逆らう者から、
孤立するようなことがあっても、
あなたは＜私＞とともにいてください。
そしてあなたのもとで、
誠実に歩もうとする人たちを
見いださせてください。アーメン
コメント：
見捨てられることを恐れるあまり、
偽る者、
悪事を働く者と
行動をともにすることがあってはなりません。
聖書の言葉：
死の陰の谷を行くときも、
わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
（詩編 23.4a）
祈り：
神さま。
死の陰の谷を行くときも、
あなたは＜私＞とともにいてください。アーメン
コメント：
信仰の内容が適切に表現されています。
人生には災いが
降りかかってくることがあります。
私たち自身が
災いを招くこともあります。
でも神は＜私＞とともにいてくれます。
だからこそ、私たちも
＜神＞や＜人＞とともにいることができます。
聖書の言葉：
御顔を隠すことなく、
怒ることなく、
あなたの僕を退けないでください。
あなたはわたしの助け。
救いの神よ、
わたしを離れないでください。
わたしを見捨てないでください。（詩編 27.9）
祈り：
神さま。
＜私＞を退けず、
＜私＞を離れず、
＜私＞を見捨てないでください。アーメン
コメント：
私たちが生きるとき、
行動を起こすとき、
神がわたしたちを見捨てずに、
私たちとともにいてくれることが
私たちの救いです。
聖書の言葉：
主よ、御名を知る人は、
あなたを信頼する。
あなたを尋ね求める人は、
見捨てられることがない。
（詩編 9.11）
祈り：
神さま。
どうか私たちとともにいて、
私たちに耳を傾け、
私たちの困窮を担ってください。
私たちは、そのようなあなたを信頼し、
あなたを尋ね求め続けます。
どうか私を見捨てないでください。アーメン
コメント：
主なる神は、
私たちに耳を傾け、
私たちを助け、
私たちの重荷を担われます。
だからこそ、私たちが声をあげるとき、
私たちを見捨てるようなことはしません。
聖書の言葉：
主よ、
わたしを見捨てないでください。
わたしの神よ、
遠く離れないでください。
（詩編 38.22）
祈り：
神さま。
誰からも見捨てられたら、
＜私＞は自分ひとりで
生きていくしかありません。
声をかける相手、
＜私＞の声に耳を傾けてくれる相手を
持つことができれば、
そこから新たに出発できます。
どうか＜私＞を見捨てないでください。アーメン
コメント：
見捨てられることが、
どんなに絶望的なことであるかを
知っている人たちはさいわいです。
その人たちは、
神に、「私を見捨てないでください」と
祈ることができるからです。
聖書の言葉：
まことに憐れみ深いあなたは、
彼らを滅ぼし尽くそうとはなさらず、
見捨てようとはなさらなかった。
まことにあなたは恵みに満ち、
憐れみ深い神。
（ネヘミヤ記 9.31）
祈り：
神さま。
あなたが恵みに満ち、
憐れみ深く、
人を愛する方であることを覚え、
私たち自身も、
あなたに愛されている者として
ふさわしく歩むことができますよう、
導いてください。アーメン
コメント：
神さまが私たちを愛するのは、
私たちが
神さまの絶大な力を知るとともに、
私たちも愛するものとなって歩むためです。
聖書の言葉：
わたしたちの神、主は
先祖と共にいてくださった。
またわたしたちと共にいてくださるように。
わたしたちを見捨てることも、
見放すこともなさらないように。
（列王記上 8.57）
祈り：
神さま。
あなたは、
あなたを知らなかった先祖と
ともにいてくださいました。
そして今、私たちと
ともにいてくださいます。
そのことを感謝をもって覚え、
私たちがあらゆる人たちの人権を擁護し、
ともに生きることができますように。アーメン
コメント：
新型コロナウイルスや、
人種差別が、私たち人類を分担しています。
聖書の言葉：
主御自身があなたに先立って行き、
主御自身があなたと共におられる。
主はあなたを見放すことも、
見捨てられることもない。
恐れてはならない。
おののいてはならない。
（申命記 31.8）
祈り：
神さま。
あなたが、常に＜私＞に先立って歩まれ、
＜私＞に手を伸ばし、
＜私＞とともにいてくださいますように。
そうなれば、＜私＞は恐れることなく、
おののくことなく、
この時代を歩み続けることができるでしょう。アーメン
コメント：
あなたがともにいてくださるので、
私たちは、
聞き合い、
助け合い、
重荷を担い合って、
語るべきときに声をあげ、
私たちもともに支え合いながら歩むことができます。
聖書の言葉：モーセは言った：どうか、わたしたちを見捨てないでください。あなたは、荒れ野のどこに天幕を張ればよいか、よくご存じです。わたしたちの目となってください。（民数記 10.31）
祈り：神さま。どうか私たちを見捨てないでください。私たちが迷うとき、私たちの＜顔＞となって、どうしたらよいかを見、聞き、適切な言葉を語ることができるように働きかけてください。アーメン
コメント：神は、私たちの＜顔＞となって、見たり、聞いたり、語ったりしてくださいます。私たちも、さまざまな人たちと＜顔＞と＜顔＞を向き合わせることができるようになります。
聖書の言葉：強く、また勇敢であれ。恐れてはならない。彼らのゆえにうろたえてはならない。あなたの神、主は、あなたと共に歩まれる。あなたを見放すことも、見捨てられることもない。（申命記 31.6）
祈り：神さま。私たちはそれぞれ、弱く、臆病な者です。だからといって、「権威」や「権力」を手に入れようとするのではなく、あなたを信頼して、あなたとともに歩むことができるよう、私たちを支えてください。アーメン
コメント：私たちは、自分が強く、勇敢でなければならないと考えるとしたら、それは誤りです。私たちは、弱く、臆病であっていいのです。神は、そのような私たちともに歩んでくださり、見捨てるようなことは為さらないからです。
聖書の言葉：もし、あなたを憎む者のろばが荷物の下に倒れ伏しているのを見た場合、それを見捨てておいてはならない。必ず彼と共に助け起こさねばならない。（出エジプト記 23.5）
祈り：神さま。ろばが倒れているのを見たら、ろばとその飼い主の両者を助けることができますように。そこにあなたがいて、支えてください。あなたに助けられた者として、私たちもお互いに助け合うことができるように導いてください。アーメン
コメント：神がいるところで、私たちはともに希望を持ち、ともに助け合うことができます。そこで私たちは、愛し合って生きることができます。神のもとで、神の意志が現実のものとなり、私たちが愛し合い、ともに生きる関係を築くことこそが、神への礼拝です。
聖書の言葉：見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。（創世記 28.15）
祈り：神さま。約束が果たされ、それぞれの地で、あなたの祝福にあずかり、いずれあなたのもとにたち帰ることができますように。アーメン
コメント：神は、私たちがそれぞれの場で祝福にあずかれると約束してくれました。そして私たちは、神とともに永遠の地をめざして歩むことができます。祝福の約束が実現することを希望しつつ、私たちは今、ここで、歩み続けることができます。
