子供のころからの習慣。
細っこかった私のためを考えてくれてのことかどうかは
わからないが
母の指令で必ず飲んでいた。
「宿題やったの?」「明日の用意した?」
「お風呂入りなさい!」なんていうのと同じ並びで
「牛乳飲んだの?」
って母が言う。
そう、我が家では
布団に入る前に牛乳を温めて飲むのは、
しなくちゃいけないことだったのだ。
我が家には牛乳専用のちいさなお鍋があって
毎晩それで牛乳を温めた。
当然、沸騰なんてさせちゃだめ。
ふつふつを見計らって程よい温かさに仕上げる。
「にゅうにゅう、にゅうにゅう!」と、うろちょろする妹の分も温めてやったりね。
毎日のことだもん、気分は牛乳温めのプロだった。
今じゃ火加減なんてお構いなし、レンジでチンするだけ。
もちろん妹もちゃんと牛乳って言える大人になった(笑)
それでも変わらず、毎晩牛乳を温めて飲む。
寒い日も暑い日も、
まだ眠くないな、って夜も
くたくたに疲れすぎちゃった夜も。
お気に入りのマグカップを両手でぎゅっと握って
ぬくぬくを感じながら
ゆっくり飲む。
お休み前のほっと一息。
大切な時間・・
