連休中なれど大物の締め切り間近なので
ちまちまお仕事。
「CDでも聞きながら暢気にやりますか」と
ヨッフムのベト2に手を伸ばしたんだけど、
「待てよ、どうせ1日いるんだから…」
と思い立ち、やってみました、ベートーヴェンチクルス!
(実は1番だけないのでもどきなんですけど…)
10時くらいから2~4番
午後になって5~6番
4時頃からお客さんとこへ出掛け
6時くらいに戻って7~8番。
そして夜9時くらいから仕上げに第九でフィニッシュ。
いや~おなか一杯デス。(のだめ風)
でも案外いけるものだね。
こうやって通して聴いてみると
第九がベートーヴェンの集大成の曲だということが
はっきり実感できる。
第九って途中まではまさに音の建造物といえるように
一つ一つの音が組み上がって巨大な曲の形を成してくのを
最後自らぶっ壊したと思ったら
そこに限りなく神に近い世界があったよ。
みたいな曲と思ってるんだけど
通して聴くと全ての交響曲が第九の終楽章へ続く
序章という感じがしてくる。
なんちって。
でも「田園」だけは全体の流れの中でチト異質。
だけど第九で完璧な交響曲(古典)を壊して
新しい時代を切り開けたのは
完璧な「運命」に対して異質な「田園」という2面性が
最後に大きな変革を呼び起こす礎になったのかもしれん。
なんちって。
でも芸術家はいいですね。
作曲家も指揮者も演奏者も
録音とはいえ死後何十年、何百年たってもその姿を残せるんですから。
うちらも後世に残せる仕事を目標にやろうではないか。
ベートーヴェン交響曲
●第2番/オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団
●第3番「英雄」/レナード・バーンスタイン指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
●第4番/オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団
●第5番「運命」/クラウディオ・アバド指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
●第6番「田園」/ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団
●第7番/カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立管弦楽団
●第8番/ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団
●第9番「合唱付」/ブルーノ・ワルター指揮 コロンビア交響楽団