このコード番号自体はSEは意外と多い様で大概はソレノイドバルブを交換すると直るのですが・・。
この車両、以前もこの番号が出た事があったので交換後数年経過後に改めて他作業のついでに交換という事でこのソレノイドバルブを交換したそうです。
しばらくするとエンジンチェックランプが点灯し、ブリッツのタッチブレインと言うメーター機能を持っている電子パーツでエラーコードを消して使っていた様で、それも面倒という事で修理依頼を受けました。
いつもの様に先入観を捨てる為に関連する全ての作業を疑ります。
(これをしないと経験上必ず嵌ります。)
ダイアグをチェックすると確かにチェックランプで点灯、調べるとP0661。
OBD2端子につけっぱなしにするタッチブレインのコネクター端子の接触不良も考えられたのでスキャンツールをいくつか試して見たものの変わらず。
次に疑ったのは配線。

この修理痕を見たら疑ります。
でも今回はここではありません。

疑ったのはソレノイド交換に伴う不具合。
インマニを外して確認すると。。
ロック破損しています。
怪しい。。。

配線は大丈夫そう。

こっちはロックは大丈夫そう。

こちらは切れかかっていたらしく簡単に破断。
ここで接触不良状態だった様です。

根元から簡単に切れてしまいました。

コネクターを新品にと外して調べてもどうも出てきません。

これが端子。

細い方が切れかかったいたものです。
両方交換しました。

青いコネクターのロック部が破損。

こちらも該当コネクターが見つからず。

白いコネクターは端子部からの配線の断線なので新たに端子を付けなおしました。

青いコネクターは他車種の物と同じだったので端子を抜いてコネクターのそれと入れ替えました。
原因としては二度目の交換時に配線を痛めた可能性があります。
FDの作業のブログでも言いましたがコネクター交換=本来はハーネス交換が基本です。
費用対効果等考えるとコネクター交換になるのですが、コネクター破損していると言う事は同じ年数が経っているので配線材も硬化している事から注意が必要です。コネクター交換しても配線でポロリとか接触不良とか考えられます。
ですので慎重に作業を進めると共に必ず配線チェックはいたしましょう。
修理完了後のチェックではエンジンチェックランプも点灯せず、エラーコードも出なくなりましたので作業完了となりました。
今回のご相談で作業関連のトラブルなのでは?と思っていました。
実際その通りだった訳ですが・・。
オーナーさんは良かれと思って作業を依頼したのですが、作業者はその時に問題は見つけられなかったのか、その時は判らなかったのか?交換時に問題は無かったのか?この辺りの事は判りません。
こうしたトラブルの場合、DIYであれお店等であれ作業後に調子が悪い場合は作業内容、部位を疑う事が必要です。
実際にDIYでの作業後の不調(修理、チューニング問わず)のご相談で、もう一度一つ一つじっくり見直して頂いたら直った事例が多いです。
それが作業後に問題が出た場合の問題解決の早道です。