今回のオーナー様は中村屋様からのご紹介で、お電話でのご相談後、お車をお預かりする事になりました。
社外品のエアクリーナー、フロントパイプを導入するに辺り、最初から装着されていた中村屋製のECO CPUを書き換えて貰い、オーナーさん自らブースト設定をし、完了した後にブローをしたと言う事でした。
そう言ったエンジンブローの経緯をお聞きして車両をチェックするとリア側は3室共に圧縮0.0でした。
ダイアグに関してはエラーコードは出ませんでした。
しかし、重大な事が判りました。

アッパーホースに冷却水の漏れ跡が・・。

こちら側から見るとより判りやすいです。

さらに冷却水のリザーブタンクは空っぽでした。

こちらも水位が下の方に・・。
という事でもうお分かりですよね。
ブローの原因は冷却水が不足状態だった為。
社外品の水温計がついていも、それは雰囲気温度(気体も拾う)も表示するので実際の冷却水路は水不足状態になっていたと考えらます。
今の時期は、外気温も低く暖房を入れていたり、ECUの電動ファンの設定温度を変えている場合、軽微な水温上昇はメーター上は上がりにくく、それが今回の様に水温計のピーク水温は91°なんだけどブローって事に繋がっていきます。
ある意味怖い事です。
メーターの表示はあっていても実際にエンジンで起こっているのはオーバーヒート状態なんですから。
こういった事象の場合は、いくら壊れにくとされるECO CPUが一生懸命エンジンを壊さない様に指示を出しても物理的に無い物を増やす事は出来ません。
ECO CPUを持ってしても今回の様に簡単壊れてしまいます。
日頃、当店でお話させて頂いる方はご存知かも知れませんが、こう言った事を防ぐ意味もあって必ず事前に入念にチェックを行ってからチューニングやセッティングのアドバイスを行っています。
圧縮圧力、ダイアグチェック、油脂類交換、プラグ交換等、例えそれがフルコンでなくともです。
これは7に限らずどの車両でも同じ事が言えます。