どんな仕事であっても、完全にストレスから逃れるのは実際には困難です。しかしそのまま放置していれば、単に仕事の能率が落ちるだけでなく、やがて健康面にまで深刻なダメージをもたらしかねません。
これは、エンジニアの仕事でも同じことが言えます。
特にIT業界では「テクノストレス」という言葉が示すように、テクノ不安症やテクノ依存症といった業界特有のストレスにさらされやすいことで知られます。その原因としては、業界全体で技術革新のスピードが速いことに加え、慢性的な人材不足による残業の常態化やスケジュールの緊密化、作業内容によってはコミュニケーション不足による孤立化など、様々なケースが考えられます。
いずれにしても日頃からこのようなストレスを上手に処理できなければ、いつまでも長くIT関係の仕事を続けるのは、なかなか難しいかもしれません。
このようなリスクを避けるには、ストレスの解消法を知ることが大事です。また、それと同時にストレスを防止する方法を知っておくことも、リスク回避には必要不可欠になります。
例えばよく知られているのが、1時間作業したら10分から15分ほど休息と取ることです。これをインターバルにすることで、腕や肩のコリあるいは眼精疲労のような、身体上のストレスの軽減が期待できます。
また、パソコンといったデジタル機器を使用する作業とは別に、手を使って書類に書き込む、人と対面して会話をするというように、必ずアナログの作業を組み込むことも、ストレス防止に役立つと言われます。とにかく長時間にわたりデジタル機器に没頭して、不安症や依存症のようなテクノストレスに陥らないことが重要なポイントです。