Discの裏に。

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風ノ旅ビト ちょっと考察&解釈

2012年11月18日 | 感想・考察・解釈
しばらく更新ができず、すいません。
のびのびBOYもCoD4も定期的に進めていきたいのですが・・・。

今日はふと思った風ノ旅ビトの考察&解釈をちょろっと。
感想は未だにうまく言葉にできず、できたとしてもものすごく長くなりそうですし、
twitterの方でも、多くの方の感想を読んで、素晴らしいゲームだというのは十分伝わりますので、割愛します^^;



※ネタバレを含む考察なので、ゲーム未プレイの方はおとなしく戻るボタンをポチッと←
 以下、白文字にしてあります。ご了承ください。


旅の終わり、二人の旅人が山頂の間を通り抜けてく時、両側にそびえる山の斜面が、二人の旅人が寄り添う形に似ています。
道幅がだんだんと狭くなっていき、ちょうど二人分歩ける幅しかないところまで来たときに、
山頂が二つに割れた山の形が二人並んで歩く旅人の輪郭と重なる瞬間があります。逆三角形。アルファベットの「V」の形になります。

twitterに投稿されたイラストに、二人寄り添った旅人が、山のような形をしているものもあり、
物語の想像が一段と膨らむ瞬間だったのでした。

この逆三角形の形が性を象徴しているのかもと思いました。
映画「ダヴィンチ・コード」の中で話されたことで。観た方はわかると思うのですが。
ダヴィンチが描いた絵画、「最後の晩餐」
中央に隣り合って座るキリストとマリア。
二人の間の空間の形が、逆三角形。「V」の形になっています。
この「V」は、男と女を表す♂♀とは別の表し方で、男は「/\」女は「\/」
それぞれ性器の形を象徴している記号です。

山はたった一つ。このゲームの物語の最終目標です。そこを目指す旅人は、プレイヤーの数だけ存在します。
そして、個々にアイコン(個性)を所有しています。旅の途中には自分以外のアイコンにたくさん出会います。
食べられて減るアイコンもいます。
そして、山に向かって無数のアイコンが飛び交っています。
二人の旅人は、山頂までの旅路でそういった同じ仲間たちと通り過ぎ、ついに山頂を目の前にします。
たどり着いて、狭くなる道幅。
二人並んで、山の形に沿って歩き続ける。旅を共にした二人で一緒に山の向こう側へたどり着きたいと、ゲームの物語を一緒に辿ってきたプレーヤーは、誰もがそう思ったのではないでしょうか。

ですが、最後は二人同時に到達することはできません。
山と山との間の道の終わりは、旅人一人分しか通れない道幅になっていて、どちらかが先に進まなければいけなくなっています。

ちょっと話は戻りますが、
山は一つ。並ぶ山の輪郭は逆三角形。「V」の形。女性の象徴。
旅人は多く存在。頭からマントを羽織り、三角形。男性の象徴。
性の話に例えるならば、
女性の性と受精出来る男性の性はただ一つ。

山の向こう側。たどり着ける旅人はただ一人。

その後、山頂から浮上するアイコンたちの流星。
今までの旅の道のりを振り返る。
そして違う個性を持ち、また生まれ、目の前には山。

輪廻転生のような繰り返しなのかなぁと思いました。命の流れは幾千年も昔からこうして続いてきました。そんな生き物としてのあるがままを描いたゲームなのではないかなと思いました。

どこの誰とも知らぬ旅人と旅をするという楽しさ、優しさ、悲しさが感動の一つの理由とも思いますが、以上のような点で、本来備わってる本能に秘かに訴えられている物語が感動に繋がるのかなとも思いました。

『ICO』の生みの親、上田文人さんは、
「エロティックなものをいかにオブラートに包んで作れるか」
と、インタビューでおっしゃっていて、その考察をされている方もいらっしゃいます。
風ノ旅ビトもそんな作品だったのでしょうか。
一人一人、違う旅がある。
こういった旅の感想が、誰かにとって新しい発見となり、また旅をしたくなる。
という、旅の魅力に繋がる言伝のようなものになるはずです。
また、いろんな人の旅の出来事を目にしていきたいと思います。


以上です。では。


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