わたしがアナウンサー受験に望んでいたころ、
ちょっと苦手だった受験仲間がいました。
歌うような喋り方、
頭のてっぺんの、さらに上から出しているような高い声。
気にしたくない!
でも、どうしても気になってしまう、
彼女はそんな存在だったのです。
でも、そういう相手に限って、
なぜか試験会場で会ってしまうんですよね
例えばパーテーションで区切られたような面接会場でも、
あの独特の声がその奥から聞こえてきただけで、
「うわ!またいる!!」
と、分かってしまうのです。
姿が見えなくても存在が分かる。
ある意味、すごい存在感の持ち主です。
彼女のさらにすごいところは、
その「ちゃっかり」ぶり。
面接までの時間を埋める担当者の世間話を
さも興味深そうに聴き、
手渡された、オジサンの趣味の会報誌を帰宅後に熟読(?)。
次回の試験の際に、
「前回頂いた会報誌に、家族もすっかり感銘を受けてしまいましたので
もう一冊頂けないでしょうか?」
と申し出る前向きさ(?)なのです。
二人きりになった時に
「あの会報誌、そんなに面白かったの?」
ときいてみると、
「え?そんなわけないじゃん。
あの場合、ああ言っておいたほうがトクでしょ?」
と、きっぱり。
(むむむ・・・なかなかやりよる。)
まぁ、趣味の会報誌を「もう一冊もらう」ことがトクかどうかはともかくとしても、
趣味に興味を持ってもらって、担当者はまんざらでもなさそうでしたからね。
作戦はおおむね成功といったところでしょうか。
そんなこんなで、彼女とはなんとなく相容れないものを感じていたのですが
縁は異なもので、その後もことごとく試験会場で顔を合わせ、
気づいたら、一番よく話す受験仲間になってしまっていました
そして、だいたい時期を同じくして、
それぞれアナウンサー試験に合格。
テレビ局の系列が同じだったので
それぞれの入社後も縁が続き、
いまでは親友とも呼べるほどの仲に発展してしまいました。
彼女のちゃっかりキャラは今でも変わりませんが、
思っていることを裏では(わたしの前では)口に出してしまう正直さも
慣れてくると意外と憎めず、
面白い友人の一人です。
まぁ、彼女に限らず、
今になって見回してみると、アナウンサー受験仲間って、
ちゃっかりした子が多かったなぁと、妙に実感する今日この頃。
それくらいでないと、この業界、うまく渡っていけないのかもしれませんよね。
ちょっと苦手だった受験仲間がいました。
歌うような喋り方、
頭のてっぺんの、さらに上から出しているような高い声。
気にしたくない!
でも、どうしても気になってしまう、
彼女はそんな存在だったのです。
でも、そういう相手に限って、
なぜか試験会場で会ってしまうんですよね
例えばパーテーションで区切られたような面接会場でも、
あの独特の声がその奥から聞こえてきただけで、
「うわ!またいる!!」
と、分かってしまうのです。
姿が見えなくても存在が分かる。
ある意味、すごい存在感の持ち主です。
彼女のさらにすごいところは、
その「ちゃっかり」ぶり。
面接までの時間を埋める担当者の世間話を
さも興味深そうに聴き、
手渡された、オジサンの趣味の会報誌を帰宅後に熟読(?)。
次回の試験の際に、
「前回頂いた会報誌に、家族もすっかり感銘を受けてしまいましたので
もう一冊頂けないでしょうか?」
と申し出る前向きさ(?)なのです。
二人きりになった時に
「あの会報誌、そんなに面白かったの?」
ときいてみると、
「え?そんなわけないじゃん。
あの場合、ああ言っておいたほうがトクでしょ?」
と、きっぱり。
(むむむ・・・なかなかやりよる。)
まぁ、趣味の会報誌を「もう一冊もらう」ことがトクかどうかはともかくとしても、
趣味に興味を持ってもらって、担当者はまんざらでもなさそうでしたからね。
作戦はおおむね成功といったところでしょうか。
そんなこんなで、彼女とはなんとなく相容れないものを感じていたのですが
縁は異なもので、その後もことごとく試験会場で顔を合わせ、
気づいたら、一番よく話す受験仲間になってしまっていました
そして、だいたい時期を同じくして、
それぞれアナウンサー試験に合格。
テレビ局の系列が同じだったので
それぞれの入社後も縁が続き、
いまでは親友とも呼べるほどの仲に発展してしまいました。
彼女のちゃっかりキャラは今でも変わりませんが、
思っていることを裏では(わたしの前では)口に出してしまう正直さも
慣れてくると意外と憎めず、
面白い友人の一人です。
まぁ、彼女に限らず、
今になって見回してみると、アナウンサー受験仲間って、
ちゃっかりした子が多かったなぁと、妙に実感する今日この頃。
それくらいでないと、この業界、うまく渡っていけないのかもしれませんよね。