この頃思うこと

私も時流に遅れまいとブログを書くことにしました。

移動用1エレ50MHz デルタループの調整

2019-03-23 16:35:17 | 無線

 

これまで写真のようにして18MHzのデルタループと重ねて使用していた移動用50MHzデルタループが昨年破損したのでいろいろ探していたらこのアンテナを見つけました。

写真の移動先は与論島で毎年お世話になっている宿のベランダに取り付けた様子です。

与論島での移動ではもともとグランドウェーブでの交信はほとんど望めないので6mバンドの交信はほとんどEsを介した交信になるため、コンディションが開けば1エレのデルタループでも十分に交信できる状況になります。

コンディションが開かないときは、6mは全く使えません。そんな時は、昨年もそうでしたが、18MHzでの交信、ないしは18MHzのデルタループにアンテナチュナーをつないで21MHz, 24MHzなどほかのバンドにも出ることができます。 昨年からはFT8によって多くの局との交信が可能になりました。

 

この18MHzのデルタループはGGアンテナ社製の14MHzデルタループキットを使って製作したものです。詳細はここのブログにある紹介記事をご覧ください。

https://blog.goo.ne.jp/iau9229/e/4392af34f0ced5dc6c2c73de832db5fb

 

6mデルタループ

 

今回選択したアンテナはJA6RGB宮崎OMが製作し販売しているもので、送料込みで8,870円でした。

http://ja6rgb.backdrop.jp

(アドレス変更になっていましたので訂正しました。)

このエレメントの構成は

 

   #        OD       ID        Length  (mm)    本数

       (mm)    (mm)    (組み立て後長さ)       

           1         16        13        660 (600)        2

           2         12        10        780 (665)        2

           3         10        8        780 (665)        2

           4          1        -         2040               1         ステンレスワイヤー

    5         組み立て基台                            1

添付されていた資料によると、総重量830g, 耐入力1kW (SSB) だそうです。

これが送付された全部品です。先端エレメント同士はステンレスのワイヤーですでにつながれていました。片側のエレメントにはすでにガンママッチが調整されています。

防水不良になる可能性があるので、樹脂埋めしてある→部のネジを緩めないようにとの注意事項がありました。

ガンママッチの拡大図

 

黒いケーブルはどれだけ内部まで差し込んであるかは不明だったがマッチングチューブの出し入れで静電容量を変えて調整するらしいことは理解できました。

移動時の組み立て、運搬のしやすさを狙って上部のワイヤーの両端にダイソンで売られていた目玉クリップ(小小、30mm)を付けました。取り付けた様子がこちら、

固定では外れることも少し不安ですが移動運用のときだけであればこれで十分だと思っています。

もともとついていた端子とビスを使って両端に目玉クリップを取り付けました。

エレメントには平らにつぶされていた所を避けて一番上部 (上端から約3cm) に挟んでつなぎました。

その時のSWRは

送られてきたものは、マッチング部の外に出ている黒いケーブル部分の長さが140mmでしたが、計測したところバンド全体の位相がインダクティブだったので少しマッチングチューブを動かして静電容量を増やしてみることにしてみました。

 

マッチングチューブの固定ネジを少し緩めて5mm差し込み黒く見えている給電線の露出部分を135mmにしてみたら今度は下がりすぎでした。

このままではディップ点も下がったままでしかもキャパシタンスが大きくなりすぎなのでさらに調整を進めました。

このため最終的には13.8mmを残してマッチュングを決め、さらにエレメントに固定する目玉クリップを先端から5cmのところに固定して最良の結果が得られました。

マッチングを13.8cmに固定し、さらに目玉クリップの取り付け位置を上端部から5cmとしてデータを取り直しました。

 

位相がこの図です。ディップ点での諸特性は次の表です

この時のスミスチャートは

真ん中にプロットが重なり非常に良好になったことがわかります。SWRは50から51MHzで見ると

で、すべてにわたってSWR1.1以下のアンテナになりました。

この長さで容量を調整しました。最終的には13.8cm

さらに範囲を拡大してみると50から52MHzでも

両端でのSWRは50MHzで1.04、52MHzで1.09だった。つまり50から52MHzでは1.1以下のSWRでした。

これで調整完了です。

組み立てた様子です。測定時は三脚の足をすべて伸ばして給電点高さは約2mHでした。

 

アンテナを取り付けているのは7L4CNQ 深沢OMが製作販売している12V駆動が可能なローテーターで、大型カメラの三脚にラディックス(www.radix-inc.com)のアルミポール(カメラ三脚 取り付けマストRTM-350)と一緒につないで取り付けた。

7L4CNQのローテーター紹介ページはこちら:

https://blog.goo.ne.jp/mnr_fk/c/44da6ae0ba01ec2870b61ac48c1f6151

まだ販売されていればいいのですが。

そんなわけで今年も (7/11-7/16予定)与論島移動の準備はできそうです。

 2019 Mar 23



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