年明けて春がきて
開業医からマニュアル通りの
女性ホルモン抑制剤が処方される
いかにも優しげで落ち着いた話しぶり
待ち合い室はホテルのラウンジのようで
自分でコーヒーやお茶も入れて飲める
豪華なサーバリウムがそびえ立つ
予定ではこれから10年通えと
スケジュールが書かれた
ファイルを渡された
出された薬の副作用はすぐに現れた
手が浮腫、こわばる
作業手袋がS→MLになってしまった
常に頭に血管が集まったような
重く熱くのぼせたかんじ
夫は訴える私の声は完全にスルー
ガンも取ったんだから終わりと思ってるのか
相変わらずストレスをぶつけて
暴言をはく
ガンはストレスや怒り悲しみとか
循環せずとどまって増えていく
負の最終積み置き場なんだな
焼却もリサイクルもされず、
とどまっていく。
臓器やからだのどこにとどまるかは
人それぞれの持っている
縁に尽きると思う
だからガンは私の負の黒歴史を
全てからげとって大きくなった
手術のあと朦朧としているとき
全部とれたよーと言ってくれた
先生の声が耳に残る
そう、同じように生きてきたんでは
繰り返してしまう
変わらなきゃいけないことに
気付きはじめた
続きは明日にします
写真は鮮やかな有機にんじん