一見“巨乳”。でもブラを取れば……、おやっ? そんな高機能ブラにだまされた男性は多いはず。だが最近、まったくその逆の効果を持つブラが話題になっている。
ワコールが昨年四月、大きな胸を「小さく見せるブラ」をWEB限定発売したところ、一週間で予定数を完売。その人気を受け、今年二月から店頭販売を開始した。
「胸を盛り上げず、カップ内に収めて分散させることで、コンパクトに見せています」(広報宣伝部 村田早苗さん)
対応サイズはD~Gカップ。「もったいない」という男性の声が聞こえてきそうだが、「胸が大きいと、男性の視線が気になるし、服のサイズが合わないなど悩みも多いんです」(同前)
とはいえ、それは“中身”あっての話。主流はやはり小さいものを大きくみせる「寄せて上げる」ブラだが、ここでも少々変化があるようだ。
「補正力だけでなく、着け心地にこだわる人も増えた。好みが細分化してきたという印象です」(トリンプ広報室)
通販会社セシールでは「ワイヤーが体に当たるのが苦手とのユーザーの声を受け、ブラを丸ごと生地で包んだ『Tシャツみたいなブラ』を開発したところ非常に好評」(広報室)で、より広くユーザーの意見を募集するためWEBサイト『そっぽ そっぴ ラボ』もオープンした。
店頭でも「締めつけないノンワイヤーブラが人気です。巣ごもり系ライフスタイルもあり、心地よさ重視のリラックス志向が強まっているのでは」(東武百貨店 池袋店 インナーウェア担当セールスリーダー 平塚由美子さん)。
そこまで着け心地にこだわるなら、いっそノーブラに……と思うかもしれないが、胸の下垂を防ぐためにブラは有効で「就寝中に着用するブラもここ数年人気。ボディケア意識の高い人が増えていますね」(前出・村田さん)。
ブラは下着を超え、もはや「ケアアイテム」なのだ。
実際トリンプは、去年九月、肩甲骨の開閉運動をサポートする「肩甲骨のきもち」ブラを発売し話題に。
「体の根本的な仕組みを考えた機能性ブラです。毎日つけるものだけに、健康に大きな影響を与えますから」(同社広報室)
男の知らない所で進化しているのだ。 (さのちあき)
(週刊文春2011年3月17日号「THIS WEEK 流行」より
ワコールが昨年四月、大きな胸を「小さく見せるブラ」をWEB限定発売したところ、一週間で予定数を完売。その人気を受け、今年二月から店頭販売を開始した。
「胸を盛り上げず、カップ内に収めて分散させることで、コンパクトに見せています」(広報宣伝部 村田早苗さん)
対応サイズはD~Gカップ。「もったいない」という男性の声が聞こえてきそうだが、「胸が大きいと、男性の視線が気になるし、服のサイズが合わないなど悩みも多いんです」(同前)
とはいえ、それは“中身”あっての話。主流はやはり小さいものを大きくみせる「寄せて上げる」ブラだが、ここでも少々変化があるようだ。
「補正力だけでなく、着け心地にこだわる人も増えた。好みが細分化してきたという印象です」(トリンプ広報室)
通販会社セシールでは「ワイヤーが体に当たるのが苦手とのユーザーの声を受け、ブラを丸ごと生地で包んだ『Tシャツみたいなブラ』を開発したところ非常に好評」(広報室)で、より広くユーザーの意見を募集するためWEBサイト『そっぽ そっぴ ラボ』もオープンした。
店頭でも「締めつけないノンワイヤーブラが人気です。巣ごもり系ライフスタイルもあり、心地よさ重視のリラックス志向が強まっているのでは」(東武百貨店 池袋店 インナーウェア担当セールスリーダー 平塚由美子さん)。
そこまで着け心地にこだわるなら、いっそノーブラに……と思うかもしれないが、胸の下垂を防ぐためにブラは有効で「就寝中に着用するブラもここ数年人気。ボディケア意識の高い人が増えていますね」(前出・村田さん)。
ブラは下着を超え、もはや「ケアアイテム」なのだ。
実際トリンプは、去年九月、肩甲骨の開閉運動をサポートする「肩甲骨のきもち」ブラを発売し話題に。
「体の根本的な仕組みを考えた機能性ブラです。毎日つけるものだけに、健康に大きな影響を与えますから」(同社広報室)
男の知らない所で進化しているのだ。 (さのちあき)
(週刊文春2011年3月17日号「THIS WEEK 流行」より