こんにちは南仙台の父です。
未だ関税に関する交渉は妥結せず、G7後も継続して交渉が続けられることに
なりました。
日本政府も様々なオプションで自動車や鉄鋼を中心とした関税引き下げに躍
起になっています。
そんな中でトランプ大統領からF47戦闘機購入を打診されたという噂も出て
います。
F47は先日公表された米国開発の第6世代戦闘機ですが、すでに日本は英伊
とF3の国際共同開発に進んでいます。
また、F47は同盟国であっても実力を発揮できる機能は渡さないという公表
をすでにしており、日本もそれに含まれることは確実です。
米国内ではF55の開発やロッキードが独自に進めるF35のローコストモデル
などもあり、必ずしもF47に拘る必要性もなく、F3の開発も国内航空産業に
とっては重要な問題であり、容易に妥協できる内容でもありません。
軍事オタクを自称する石破首相は果たして関税のトレードオフとしてF47の
購入を選択することになるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、死のカードの正位置が出ています。
死のカードの正位置は停止や破綻、終局や決着、清算や損失といった意味が
あります。
日本政府はかなり強硬に抵抗するのも容易に想像できますが、米国側もF47
の売り込みにも力を注ぐこととなり、かなりの攻防が予想されます。
しかし、全体的な判断から見ればF3開発継続が前提にあり、航空自衛隊内も
部品の供給や修繕などの利便性を考えるとF3を簡単に放棄できるわけではあ
りません。
ただ、これからも多額の開発費が予想され、国際共同開発ならではの苦労も
味わうことになります。
財務省はむしろF47を推す構えになることも見えており、省庁間の綱引きも
最終判断にかなり影響します。
また、F47の性能面が期待できない面だけでなく、初期検証は済ませている
とはいってもこれからの開発領域も多く存在します。
現時点では簡単にF47購入決定とはならず、その他のディール材料で何とか
切り抜ける方向を選択することになるでしょう。
かなり強引に米側は推してくると思われますが、トレードオフ条件によって
は意外にあっさりと引いてしまう可能性もあります。
次に環境条件ですが、力のカードの逆位置が出ています。
力のカードの逆位置は甘えや無気力、人任せや優柔不断といった意味があり
ます。
ディールの材料は色々ある中で米国からも一定の兵器購入は求められた上で
の防衛費負担が前提に出てきます。
その中ではF47同様にF3にも開発リスクがあることを考えるとF35の改良機
は良い選択になるかもしれません。
元々が高額なF35ですが、開発に問題が生じる穴を埋めるには意味もありま
す。
また、まとまった数が購入できればトランプ大統領にとっても国内にアピー
ルできる強い材料になります。
米国内はF47に拘る理由もなく、国内の生産に寄与すればF35改でも問題は
なく、最終的に両国にとって大きなディールと捉えられることになります。
また、仮にF3が首尾よく配備できた場合にはF35改のキャンセルも可能です。
今後もF15やF16などの代わりにF35改が中興国を中心に需要があれば、仮
に日本がキャンセルしても米国も困ることはありません。
力のカードは忍耐や理性や冷静といった意味を持つカードです。
短期的に相手を喜ばしておき、結果として穴を空けさえしなければ何の問題
もありません。
こうした知恵が日本政府に回るかどうかもカギとなるでしょう。