占ってみた 北京冬季五輪を控える中で台中衝突は起きるか

こんにちは、hrperficioです。
今回は北京冬季五輪を来年に控える中で、台中衝突は起きるかを占ってみました。
台湾と中国両者がTPP加盟の意向を示しており、独立志向の強い台湾民進党政権と
強権化を強める中国共産党の関係は決して良い状況にありません。
五輪を前に国の威信をかけたイベント成功を目論む中国と、2024年の総統選挙を前
に国民党が親中派を代表に選ぶなど、台中関係も複雑化しています。
台中間の衝突という事態が起きることはあるのでしょうか。

写真は占いの結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。

まず結果ですが、運命の輪のカードの正位置です。
運命の輪のカードの正位置は転換や幸運、チャンスや変化、解決や定められた運命
といった意味があります。
これを単純に読んでしまうと、台中関係は好転して良い方向に向かうという解釈に
なってしまいます。
しかし、そうではありません。
環境条件のカードも考慮して考える必要があります。
結果からいえば、台中衝突の状態は起きないと考えられます。
まず、中国は五輪を開催することに集中せざるを得ません。
中国にとっては北京冬季五輪は国の威信とプライドをかけた一大イベントです。
これを前にどんな状況であっても、中国が台湾に圧力をかけ過ぎることは欧米の厳
しい糾弾を浴びることになります。
また、台湾にとっても衝突は避けるべき状況で、総統選挙への影響を考えると中国
との関係は現状維持が望ましいはずです。
小競り合いまではなくとも、恫喝や睨み合いまでが限度で、それ以上は米国も望む
ところではありません。
欧米も五輪は中国に圧力をかける材料ではあっても、中国を追い込んだりプライド
を傷つけることも望んでいません。
いずれにしても中国にも台湾にも一時的な緊張緩和の機会となり、その後の動きに
も双方がダメージのない方向に道をつけるには良いタイミングとなることを暗示し
ています。

次に環境条件ですが、隠者のカードの正位置です。
隠者のカードの正位置は経験や助言、秘密や慎重、変幻自在や忠告といった意味が
あります。
実はこちらが重要で、中国にとっても台湾にとっても現状維持は大きなメリットが
あります。
半導体を中心とした関係や情報や経済的な関係など、台湾を米国に近づけ過ぎずに
現状維持させることが中国にとっても大きなアドバンテージです。
少なくとも台湾も親中に寄り過ぎない状態で国が維持できれば一番良いと考えてい
ます。
国民もこの考え方が支配的です。
ここが華人の大きな強みであり、まさに変幻自在というキーワードが相応しいと感
じます。
彼らはお互いに現状維持をバランスよく取っていこうとします。
今までの経験と慎重さがそこにあります。
この考え方が支配的である限りは大丈夫です。

しかし、これはあくまでもここ数年の話です。
その後は不安定要素が出てきます。
台湾は2024年の総統選、中国は強権化によって人民解放軍が好戦的な姿勢を表に
出してくることがリスク要素です。
五輪後暫くは睨み合いとなりますが、それほど心配は不要でしょう。
2024年は極東にとって大きなターニングポイントとなるかもしれません。