白夜に咲く卯の花 

お気楽隊長疾黒と、多くの個性豊かな奴らの明るく切ない物語。訪問してくれた人は、コメント下されば遊びにいかせて戴きますね

10 そよ風

2007-01-21 22:48:30 | Weblog
疾黒を見送ってから、出雲は部下を呼んだ
「なんですか?」
「・・南の方に東軍が三人来ている、」
「なぜそれを?みにいったのですか?」
「いんや・・奴が言ってたんだ。おそらく確かだろう」
「『虱』ですか?」
「・・それはかつての名だ 今は 疾黒隊長 だ」
「そうでしたね・・なぜ、あの方は名前を変えられたのですか?あの出来事以来、『虱』を恐れないものはいないに等しいというのに・・」
出雲は苦笑した
「さあな  昔から奴の考えることはよくわからん」
「はあ・・・あっでは行って参ります。片付けてきます」
そういううと、部下兵士は部屋を出て行く

「虱・・・久しぶりに聞いた名だな・・・・・」
出雲は一人そうつぶやくと、ベッドに倒れこんだ
「・・今日は疲れた・・・おやすみ」
まどから心地のよいそよ風が噴き注ぐ


「疾黒!」
「へ?」
疾黒率いる傭兵軍基地にて、彼は茆音にとび蹴りを食らった
「はっびゃ!!」
「おそいっ鵺禾がおこってるよ!」
「まぢか、わるいわるい、ちょっとあそんできちまったぁ」
「もお・・・・・じゃからあんたはいつまでたってもなめられたままなんよ!?このはげっ」
「はっ 俺の毛根はまだ元気だっちゅうに!」

「・・・・おい」
背後から、澄んだこえでよばれた
「?  鵺禾かぁ?お前も俺を殴りにきたか?いいだろぉ、かかってこいや ポニー」
鵺禾と呼ばれた青年は、さめた瞳で疾黒をみる
「・・・・いつか本当に殺すぞ貴様・・・」
「・・・冗談です すいません。冗談です。・・・・で?どうした」
「・・・客だ 」
「俺に?だれかいな」
「知らん」
「・・・・知らんてあんた・・・どこにいるん?すぐにいくよ」
「知らん」
疾黒はため息をつく
「マイペース」
「あんたにはいわれたくないな」
「たぶん汀が相手してるとおもうよ?」
「汀が?わかった、さて・・・・めんどくさ。鵺禾・・・・お願いがあるんだけどぉ。。」
「俺はいかねえ」
鵺禾はきっぱりといいはなち、背をむけてさっさとあるいていってしまった
「・・・ねえ疾黒ぉ・・・あたし鵺禾苦手・・・・からみにくいんだもん・・・・」
「あっはっは・・そのうちお前にもわかるよ、あいつの良さがさ♪んじゃあ、俺は客人にでも会いに行こうかな♪」
「あたしも!いく!」
二人は、応接室へと歩いていった。

時々、疾黒がたたかれる音がしたが・・・
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新キャラとうじょうっすね

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