オックスフォード赴任ーその後の日記

帰国直後のカルチャーショックもなくなり,日本の生活に戻りました.娘の様子など月1回ぐらいでお伝えします.

オービスが光った

2006-09-27 | イギリスのこと・オックスフォードのこと

これまた英語でなんていうのか知らないのだが,日本語で「オービス」って呼ばれている,自動速度違反取締装置.(オービスっていうのは,登録商標らしい)
こちらでは,高速道路のみならず,街のあちこち,ほんとーにあちこちについている.

ちなみに,制限速度はこんなふうに表示され,スピードカメラが設置されている警告も同時にされていることが多い.


 

そしてオービスはこんな感じのもの.

 
(車で走ってくると見えるのがスピードカメラの裏面(左)木の陰に隠れていることが多い.車が通り過ぎた地点で計測し背後から撮影する(右))

前にも書いたかもしれないが,イギリスは,法律違反に対する罰則がとっっっっても厳しい.
これは,もともと日本とまったく違う考えから来ている.
異なる考え方や異なるレベルの人たちが一つの社会を形成しているため,日本のように「まあこれぐらいにしておこう」という緩い規制では意味がなく,とにかく規則で厳しく規制しないと社会がなりたっていかないため,罰則をとても厳しくしている.


もちろん,運転規則に関してもとても厳しい.

駐車禁止のところでは,お巡りさんが毎日うろうろしているし,速度オーバーについても,とっても厳しい.そのため,高速道路では70マイルで走る車が多いし,渋滞で速度制限されている区間は,全ての車がその表示どおりに60マイル,50マイル,40マイルときちんと速度を下げて走る.街中に入ると,全ての車が表示どおりぴったり30マイルで走る.(日本の感覚だと,「制限速度+20キロ」 ぐらいの速度で走っていれば問題ないのだが,こちらでは通用しない.)

これは,イギリスが「紳士淑女の国」だからではなく,すべての区間で,きちんとカメラが監視しているので,そうせざるを得ない.(高速道路のオービスは,速度規制に応じて可変式になっている)


そしてついに事件は起きた.


家族3人で買い物に行った帰り,うちのごくごく近所のオービスが,うちの車に向かって光ったのだ.(正確にいうとオービスについているカメラのフラッシュが光った) 普段とっても気をつけている夫なのだが,そのときに限って,私とおしゃべりしていて集中していなく,前にも車がいなかったので,気がゆるんでいたのだ.

制限速度は30マイル/h.夫が走っていたのは35マイル.オーバーしたのは,5マイル,8キロだよ!日本の感覚でいうととっても信じられないのだが,こちらはそういう文化なので仕方ない.

でも夫のスーパーバイザーの話だと,「あそこのカメラは光るだけで,警察からの連絡はこない」らしいので,「なんちゃってオービス」なのかもしれない.

同僚の話によると,10%以上オーバーしていると違反になるらしい.

本を読むと,600ポンド(12万円)以下の罰金だって!
ひ~ どうなるんだろう~


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