ベートーベンの「交響曲第9番」は、言語、人種、政治観とイデオロギーの違いを問わず人々の心に響き続ける不思議な力を持つ。
番組は、ベートーベンの自伝を描いた映画や数々のコンサートの映像を用いながら、第9を通して彼がどのように哲学、政治や歴史とに関わってきたかに注目する。
第9はなぜ革命の祝歌でありながら、神聖な賛美歌になりうるのか?また、ナチス、マルクス主義者、国家主義者や民主主義者などにどのような影響を与えたのか、そして、ベートーベンが訴え続けた音楽的、政治的「自由」の意味を追求した作品である。
原題:The Ninth An exceptional destiny
制作:13 Production(カナダ) 2005年