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第九交響曲物語  ~ベートーベン 自由への祈り~ 12月29日(金)後9:10~9:54

2006-12-23 01:46:19 | Weblog

ベートーベンの「交響曲第9番」は、言語、人種、政治観とイデオロギーの違いを問わず人々の心に響き続ける不思議な力を持つ。
番組は、ベートーベンの自伝を描いた映画や数々のコンサートの映像を用いながら、第9を通して彼がどのように哲学、政治や歴史とに関わってきたかに注目する。
第9はなぜ革命の祝歌でありながら、神聖な賛美歌になりうるのか?また、ナチス、マルクス主義者、国家主義者や民主主義者などにどのような影響を与えたのか、そして、ベートーベンが訴え続けた音楽的、政治的「自由」の意味を追求した作品である。

原題:The Ninth An exceptional destiny
制作:13 Production(カナダ) 2005年





エイズの時代  最終回 克服への道 12月21日(木)後9:10~10:00

2006-12-21 01:11:13 | Weblog





全世界でこれまで2千万人が死亡し、今も4千万人が感染しているエイズ。今年は、アメリカで患者第1号が報告されてから25年目にあたる。この節目で、アメリカ・ボストンの公共放送WGBHが中心となって、大型国際共同制作番組として作られたのが「エイズの時代」(4本シリーズ)。
今もエイズ撲滅への道は見えないまま、豊かな国と貧しい国で利用できる治療法が大きく異なることが国際社会の問題となっている。このような状況はなぜ生まれたのか。エイズという疫病は、いつ、どのように登場し科学者と政治家はどう対策を立ててきたのか。 
米国で患者第1号を発見した医師、エイズウイルスの発見者のひとりギャロ博士、国際的な対策基金の設立を呼びかけた国連アナン事務局長、U2のボーカル・ボノなど、25年のエイズとの闘いの中で、大きな役割を果たしてきた数多くの当事者たちの証言で振り返る。
現在のワクチン開発の現状などの最前線の情報も盛り込んだこのシリーズは、これまでの人類とエイズの闘いの歴史を総括した決定版と言える。

第1回は、1981年にアメリカでエイズ患者が初めて現れてからの一連の出来事や背景を、数多くの関係者のインタビューと記録映像で検証する。(12/18)
第2回は、広がり始めたエイズに対して、各国がどのような対応を取ったのかを、アメリカを中心に、ウガンダ、タイ、イギリスを例にとって紹介する。(12/19)
第3回。感染爆発が起きた南アフリカとエイズに対して、ようやく治療効果を発揮できたカクテル療法の開発を中心に、関係者のインタビューと記録映像で番組を構成する。(12/20)

~Age of AIDS~ (原題)
制作:アメリカ/2006年

<最終回 克服への道>
「途上国にカクテル療法を届けたい」アナン国連事務総長は、先進国の製薬会社と交渉、途上国については年間費用400ドルにまで価格を引き下げた。さらに、アナン氏は数十億ドル規模の世界基金の設立を支援。この基金を発案した経済学者でノーベル賞を受賞したサックス教授がブッシュ政権に援助を求めるも会談は不調に終わる。
現時点で最も有効とされるカクテル療法を第3諸国の貧困層に届けたいという基金の理念が今も様々な障害にさらされている現状を伝え、エイズ拡大を食い止めるには各国の連携が必要であることを改めて訴える。