時が経つにつれて
「駅で女の子を待っていた話」は
もはや叶うことのない夢として
私の中で憧れのものとなっていました。
「いいなあ、私その女の子になりたいよ。」
言った本人がそんなことを言ったことすら
忘れてしまったある日、
「考えたんだけどね・・・」
と、かつての男の子は話し始めた。
「君、通勤経路、2種類あるって言ってたでしょ?」
「うん?」
「しかもさ、同じ時刻の電車乗らないんでしょ。」
「ああ、そうだねぇ。来た電車に乗るからね。」
「無理だよね。」
「・・・何が?」
「告白しようと思って駅で待っても。」
がーん
そうであったか
よもや自分の習性が理想の恋愛の
妨げになっていようとは!!
「確かに無理だねえ。」
「だろ?すっげー難しいなって思ったんだよ」
「難しいねえ。まさか自分がいけないだなんて
思っても見なかったよ。」
「それやってもらいたかったらさ、いつも同じ時間に
同じルートで通勤しないと」
「そんなことを本気で夢見るほどにはもう若くないから
いいんだもん。あ~あ、高校生の時なら同じ時刻に
電車乗ってたのになあ。」
・・・・さて。
そんな会話があって、
自分の習性にがっかりしたことも忘れ、
通勤ルートも時刻もてーげーな日々を
過ごしていたある日の早朝。
「今日どっちで通勤する予定?
●●駅通る方?」
というメールが。
その日の朝。
●●駅にはかつての男の子が
笑顔でホームに立っていました。
「まあ確認が必要なところが完全でないけど、
これが精一杯だよね」
別に告白された訳でもなく、
だから私も受験を理由に断るなんてこともなく、
それゆえ一年後に「忘れられなくて」
と言われるわけでもないし、
どこをどう取っても何ひとつ
あの『駅で女の子を待ってた話』とは
似ても似つかぬ話だけど。
叶わない夢が、
素敵な想い出になることも
あるんですね。
10年経って
この朝のことを思い出すときは
きっと心が温かくなる気がします。
「駅で女の子を待っていた話」は
もはや叶うことのない夢として
私の中で憧れのものとなっていました。
「いいなあ、私その女の子になりたいよ。」
言った本人がそんなことを言ったことすら
忘れてしまったある日、
「考えたんだけどね・・・」
と、かつての男の子は話し始めた。
「君、通勤経路、2種類あるって言ってたでしょ?」
「うん?」
「しかもさ、同じ時刻の電車乗らないんでしょ。」
「ああ、そうだねぇ。来た電車に乗るからね。」
「無理だよね。」
「・・・何が?」
「告白しようと思って駅で待っても。」
がーん
そうであったか
よもや自分の習性が理想の恋愛の
妨げになっていようとは!!
「確かに無理だねえ。」
「だろ?すっげー難しいなって思ったんだよ」
「難しいねえ。まさか自分がいけないだなんて
思っても見なかったよ。」
「それやってもらいたかったらさ、いつも同じ時間に
同じルートで通勤しないと」
「そんなことを本気で夢見るほどにはもう若くないから
いいんだもん。あ~あ、高校生の時なら同じ時刻に
電車乗ってたのになあ。」
・・・・さて。
そんな会話があって、
自分の習性にがっかりしたことも忘れ、
通勤ルートも時刻もてーげーな日々を
過ごしていたある日の早朝。
「今日どっちで通勤する予定?
●●駅通る方?」
というメールが。
その日の朝。
●●駅にはかつての男の子が
笑顔でホームに立っていました。
「まあ確認が必要なところが完全でないけど、
これが精一杯だよね」
別に告白された訳でもなく、
だから私も受験を理由に断るなんてこともなく、
それゆえ一年後に「忘れられなくて」
と言われるわけでもないし、
どこをどう取っても何ひとつ
あの『駅で女の子を待ってた話』とは
似ても似つかぬ話だけど。
叶わない夢が、
素敵な想い出になることも
あるんですね。
10年経って
この朝のことを思い出すときは
きっと心が温かくなる気がします。
1回目も2回目も・・・
おっちゃん、たまらんわあ。
私にはそんなエ~話はなかったなあ。
朝はクラスというか学校で1.2番の早さで自転車登校していた(その理由は未だに不明)ので、そもそも通学中に人に会うことがありませんでした。
彼の中でもとても特別な想い出の話で、
その子とは結局別れてしまったのだけど
それでも凄くいい想い出なのだと
言っていたのに、
そんないい話を、私ごときの夢に
すり替えられたことに腹も立てず、
何の得にもならないのに
それをやってくれようとしたことが
一番のいい話だなあと思うんですよねぇ。
でも、llcさんのような、奥さんのために
自転車を作ってくれちゃう旦那さんの話も
私はとても羨ましく思います。