ホイミン「ここ・・・どこ? ライアンさんと一緒に戦ってたのに」
爺さん「ホイミン、お前は死んだのだよ」
ホイミン「えっ!・・・そっかあ、僕ミニデーモンのメラミで・・・」
爺さん「ホイミンよ。お前は人間になりたいと言っていたな?」
ホイミン「うん、人間になりたいんです」
爺さん「何故なりたいのだ? 人間も楽ではないぞ」
ホイミン「よくわからないけど・・・モンスターじゃ出来ないことがあると思うんです」
爺さん「そうか。お前はもともと普通のスライムだったな?」
ホイミン「はい、ロザリーヒルの近くの洞窟で修行して、ホイミを覚えました」
爺さん「あそこはピサロによって自我を失ったモンスターばかりなはずだが・・・」
ホイミン「なぜだか僕だけは無事だったんです。それでイムルの古井戸に逃げてきました」
爺さん「ふうむ・・・なかなか見どころがあるようじゃ。ホイミン、この水晶を見るがいい」
ホイミン「えっ、中に映っているこの人は?・・・ああっ、倒れこんでしまった!」
爺さん「この吟遊詩人は、生まれ持った美貌で多くの女をたぶらかした。たった今天罰が下ったところじゃ」
ホイミン「隣の女の人が悲しそうに泣いている・・・」
爺さん「どうじゃホイミン、お前が望めばこの男の肉体をお前に与えよう」
ホイミン「ええっ!?それは願っても無いことだけど・・・」
爺さん「どうじゃ、人間になるか?」
ホイミン「・・・でも僕が人間になったら、この女の人は・・・」
爺さん「何百年もずっと人間になりたかったのだろう?」
ホイミン「・・・おじいさん、やっぱり僕はこの人の代わりに人間にはなれません」
爺さん「ほう。なぜじゃ」
ホイミン「この人が死んで悲しんでいる女性がいるからです」
爺さん「この男は何十人も女を騙して泣かしてきたのだぞ?その報いじゃ」
ホイミン「でも今こうして彼を愛している人いるんです。僕はその悲しみをぎせいに肉体をもらっても嬉しくありません」
爺さんはそれを聞くとにっこり微笑んで、持っていた杖をかかげました。
まぶしい光がホイミンを包み、ホイミンは気を失いました。
気が付くとホイミンは吟遊詩人のかっこうでキングレオ城の庭に倒れていました。
彼は自分がホイミンであったことを明かさず、その女性と結ばれ、幸せな家庭を築きました。
ホイミンは本当はライアンと旅をしたかったのです。
マスタードラゴンはそれを見て、他人の人生のために自分の人生を捧げるとはあっぱれな奴、
人間にしてやった「甲斐」があったというものよ、と喜びました。
そして死後の世界である魔霊界の主の地位を与えたといいます。
爺さん「ホイミン、お前は死んだのだよ」
ホイミン「えっ!・・・そっかあ、僕ミニデーモンのメラミで・・・」
爺さん「ホイミンよ。お前は人間になりたいと言っていたな?」
ホイミン「うん、人間になりたいんです」
爺さん「何故なりたいのだ? 人間も楽ではないぞ」
ホイミン「よくわからないけど・・・モンスターじゃ出来ないことがあると思うんです」
爺さん「そうか。お前はもともと普通のスライムだったな?」
ホイミン「はい、ロザリーヒルの近くの洞窟で修行して、ホイミを覚えました」
爺さん「あそこはピサロによって自我を失ったモンスターばかりなはずだが・・・」
ホイミン「なぜだか僕だけは無事だったんです。それでイムルの古井戸に逃げてきました」
爺さん「ふうむ・・・なかなか見どころがあるようじゃ。ホイミン、この水晶を見るがいい」
ホイミン「えっ、中に映っているこの人は?・・・ああっ、倒れこんでしまった!」
爺さん「この吟遊詩人は、生まれ持った美貌で多くの女をたぶらかした。たった今天罰が下ったところじゃ」
ホイミン「隣の女の人が悲しそうに泣いている・・・」
爺さん「どうじゃホイミン、お前が望めばこの男の肉体をお前に与えよう」
ホイミン「ええっ!?それは願っても無いことだけど・・・」
爺さん「どうじゃ、人間になるか?」
ホイミン「・・・でも僕が人間になったら、この女の人は・・・」
爺さん「何百年もずっと人間になりたかったのだろう?」
ホイミン「・・・おじいさん、やっぱり僕はこの人の代わりに人間にはなれません」
爺さん「ほう。なぜじゃ」
ホイミン「この人が死んで悲しんでいる女性がいるからです」
爺さん「この男は何十人も女を騙して泣かしてきたのだぞ?その報いじゃ」
ホイミン「でも今こうして彼を愛している人いるんです。僕はその悲しみをぎせいに肉体をもらっても嬉しくありません」
爺さんはそれを聞くとにっこり微笑んで、持っていた杖をかかげました。
まぶしい光がホイミンを包み、ホイミンは気を失いました。
気が付くとホイミンは吟遊詩人のかっこうでキングレオ城の庭に倒れていました。
彼は自分がホイミンであったことを明かさず、その女性と結ばれ、幸せな家庭を築きました。
ホイミンは本当はライアンと旅をしたかったのです。
マスタードラゴンはそれを見て、他人の人生のために自分の人生を捧げるとはあっぱれな奴、
人間にしてやった「甲斐」があったというものよ、と喜びました。
そして死後の世界である魔霊界の主の地位を与えたといいます。