建築士だからわかる〇〇教えます

お家を建てるときはまずはどのようなことを考えればよろしいのでしょう?



お家を建てるとき、何から考えればよいのでしょう?
ということで、『工程』、『概算資金計画』についてお伝えさせていただきました。

続きまして本日はまずはどのようなことを考えればよいか?『住宅計画シート』をご紹介させていただきます。

私がご相談を受けて、まずはその方のお話をお聞きした後に、概算資金計画書と一緒にお渡しさせていただくシートです。

住宅計画シートでは、身長なども明記いただきます。
これはキッチンの高さやカウンターなどの高さを検討する際に大切な情報となります。
キッチンや洗面台は既製品を使用しますと高さがある程度決まってしまいますが、私の場合は身長に合わせて高さをご提案させていただくこともあります。この際に気をつけていただきたいことが、ご主人さまと奥さま、お子さんの身長差です。


ちなみに私の設計では家具は接着剤にもこだわった自然無垢の家具で製作提案をさせていただきますので、高さや巾などは自由に設定できます。
ある奥様は身長がとても高かったので、キッチンの高さも高く、また数㎝単位で製作させていただきました。

また既製のシステムキッチンの巾は150㎝刻みで幅が決まっております(2250㎜巾、2400㎜巾、2550㎜巾、2700㎜巾など)が、製作キッチンであればご要望に合わせて2630㎜などの幅のキッチンも製作可能です。
奥行につきましても通常のシステムキッチンは650㎜(65㎝)ですが、600㎜でも620㎜でも750㎜でも製作可能です。
これはリフォームの際には結構大切な要素で、隙間なく家具を製作できるというメリットがあります。

話を元に戻しましょう。
みなさまのライフスタイル、現在お住まいの、また今まで住まわれてきたお家(賃貸も含めて)で感じてきたこと、改善点などは新しいお家を設計する際にとても大切な要素となります。
反対にとても気に入っているところなども新しいお家に取り入れたり、近い空間を提案したりできます。

加えまして、私独自かもしれませんが、アレルギーや化学物質に対することは必ずお聞きさせていただきます。

また重要なこととしまして、本や家具など新しいお家に持ち込むものの量ですね。

藤野で設計をさせていただいた方のおうちは本が大量でしたので、図書室を別途提案しました。また階段の脇に本棚も設置しました。

収納に関する点はとても大切です。ただし、ご要望を全てかなえようとしますと全体のボリュームが大きくなってしまうこともありますことから、この点は慎重にご相談させていただきます。
もちろん効率の良い収納空間をご提案したり、お子さんの成長に合わせて部屋の使い勝手が変わることも想定してご提案させていただきますが、収納の量につきましては使用頻度なども鑑み相談談させていただきます。

また話は脱線してしまいますが、収納(押入れ)はカビなどが生えてしまうなどの経験がある方が多いと思います。私のように自然素材で収納をつくりますとカビの発生は比較的少なくなるようです。いままでのお客様からもカビの発生などについては建て主様が以前住まわれていた住宅に比べて気にならないと仰っていただくことが多いです。

まずは大切なことはご家族の理想とするお家はどのようなお家なのか、ご家族みなさんでご相談して方向性を決めることがとても大切と思います。


ひと・すまい・くらし
 新井 伸宏


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