#６ 増大・長茎

男性なら、誰しもおちんちんを大きく長くしたいと思っているのではないか。

包茎手術を受けようと思ってから、ネットでクリニックの比較記事や色々なクリニックのホームページを見たが、どのクリニックも亀頭や陰茎の増大手術と陰茎の長大手術がメニューにある。
亀頭や陰茎の増大は、ヒアルロン酸などを注射で注入するというもの。
陰茎の長大は、お腹のなかに埋もれているおちんちんを引き出すというもので、糸でひっぱったり、根本の靱帯を切ったり、お腹の脂肪を吸引したりする方法がある。

無料相談に行ったクリニックでも、4つのうち３つから亀頭を増大してはどうかと勧められた。
長いこと皮を被っているせいか先細りになっており、包茎手術で皮を切っても、勃起のために一定程度残す皮が、亀頭のほうに被さってくるかもしれないので、亀頭を大きくしてそれを防いではどうかというのだ。
また、１つのクリニックから、手術後に巻く包帯が抜けるかもしれないので、それを一時的に防ぐために、糸でひっぱる長茎術を受けてはどうかとも言われた。
なお、靱帯を切る方法は、自分のクリニックのメニューに挙げているのに、それをすると元に戻らないし、勃起したときに角度が変わって挿入が難しくなる場合などがあるのでお勧めしないとのことだった。

ヒアルロン酸などの注入による増大を勧められたクリニックでは安全だと言われたものの、値段がかなり高いし、受けるのは無理だなあと思った。
後からネットで調べてみると、ヒアルロン酸などの注入による増大手術を受けた結果、海綿体の中に血の塊ができ、血流不良で海綿体が壊死するリスクがあることが分かった。
クリニックに勧められるまま手術を受けたが術後痛みが生じ、排尿するのも困難な状態になり、クリニックではらちがあかず、最終的には大学病院の泌尿器科で亀頭切除の手術に至った事例もあったようだ。

また、ある博多のクリニックによれば、ヒアルロン酸などの注入による増大手術はリスクが高いので絶対にやるべきではないとのことだった。
業界では、壊死や訴訟になるリスクを抱えつつも、ビジネスとして儲かるから、ヒアルロン酸などの注入出を行う、いわゆる悪徳クリニックが殆どだとも書かれていた。
なお、そのクリニックでは、人体にとって異物を注入する方法ではなく、安全に増大することができる手術を行っているとのことだった。
手術代を一括で払えば交通費負担してくれるとも書かれていたので、気持ちが惹かれたが、90万円近い手術代（包茎手術も含む）は、自分にとっては高すぎた。