le monde interessant

興味の向くままに

大脳皮質の形成に違い

2006-03-31 23:56:50 | news
 知能が極めて高い子供は、思考や感覚、運動などをつかさどる大脳皮質の厚さが、普通の子供より速いペースで長期間増え続けた後、10代後半に普通の子供並みに戻ることが分かった。米国立精神衛生研究所とカナダ・マギル大の共同研究チームが、約300人の子供を調査した成果を30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 頭の良しあしは、大脳皮質の厚さに単純に比例するのではなく、「でき方」に違いがあることが明確になった。研究チームは、この大脳皮質の急速な発達に関与する遺伝子を探している。ただ、遺伝子の働きは成長環境に左右されるため、知能の発達には遺伝と環境、教育が複雑に影響している可能性が高いという。 


 オリンピックと同様、国家プロジェクトとして必要な頭脳は、発達の早い段階で選別され養成されることになるだろう。しかし、機会の平等は尊重されるだろうから、選別で漏れた人でもチャンスは与えられることになるだろう。

大原

2006-03-30 21:29:23 | news
 昨年6月に再建された寂光院に行った。再建中の時期にはあまりよく見られなかった庭園も大変きれいだった。



 三千院のあと、実光院に行った。不断桜と呼ばれる、秋からも咲いている桜が満開できれいだった。


東京タワーを試験塗装 光化学スモッグ対策で

2006-03-28 15:19:51 | news
 光化学スモッグの発生に結び付くトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)排出量を減らそうと、揮発性の低い塗料で東京タワーを塗り替える試験作業が27日、始まった。
 東京のシンボル的な構造物を塗り替えて環境に配慮するVOC対策を進めようと、都が企業側に協力を要請していた。
 タワーを管理する日本電波塔は3日間で、地上から約170-180メートル部分の鉄骨約100平方メートルを新たな塗料を使い塗装。色はオレンジと白で外見上変化はないが、従来の塗料に比べ最大で約88%VOCの含有量が少ない。今後、耐用性などをチェックし本格的な導入を検討する。
 都内のVOC排出量の約3割は屋外の塗装作業時に発生するとされる。


 東京タワーだけを塗り直すのは光化学スモッグ対策にほとんど効果はなく、イメージアップ以上のものではないだろう。それよりも早急な対策が必要な公共施設のアスベスト除去は、なかなか進んでいないどころか、全体を把握し公表すらしていない段階だ。

小学校英語、必修化を提言 中教審、高学年で週1時間

2006-03-27 22:54:25 | news
 小学校段階の英語教育について検討してきた中教審外国語専門部会は27日、全国一律に小学校で英語を実施する「必修化」を提言する審議経過をまとめた。今後、親部会の教育課程部会で授業時間数などを審議するが、導入への異論はほとんどなく、正式に必修化が認められる見通し。
 成績をつける教科とはせず、5,6年生は週1時間程度、共通の教育内容を設定することを提言。コミュニケーション能力の育成を重視するとした。
 中教審の最終決定を受け、文科省は2006年度にも改定する小学校の学習指導要領に必修化を盛り込む。


 「ゆとり教育」見直しで挙げられていた、外国語教育の改善の具体化に当たる。理解力の低下に対処すべきなのは当然だが、これだけ情報があふれている時代に知識の詰め込みを復活しても仕方ない。情報の対処法と表現力を身につけることが必要であり、そのためには指導できる能力を持つ教師を養成しなければならないだろう。

35億年前の地球にメタン生成菌

2006-03-26 12:33:23 | news
 最も古い生命体とされるメタン生成菌が約35億年前に存在していたことを示す証拠を、東京工業大学の上野助手らが発見した。これまでの証拠より約7億年古い。
 上野助手らは、西オーストラリア・ピルバラの約35億年前の古い地層で、石英に閉じ込められていた気泡の中に生物が作ったメタンがあることを突き止めた。炭素には原子量が12と13の2種類があり、生物は軽い12を取り込みやすいため、炭素と水素でできているメタンの炭素を調べると生物が作ったものかどうかがわかる。メタンは海底の熱水中の菌が作ったらしい。


 簡単な構造のアミノ酸は隕石でも見つかっているが、地球外の有機物はいつごろできたのだろうか。

10ヶ月で言葉を覚える

2006-03-25 22:56:45 | news
Temple UniversityのKathy Hirsh-Pasekらは幼児44人に検査を行い、平均約14語理解することがわかった。ただし、理解した語は興味ある対象についての単語だった。


言葉がないと明確な概念が存在していないので、10ヶ月以前は混沌とした世界を認識しているのだろうか。年齢と同じぐらいの認識ができるシミュレータがあるとおもしろいかもしれない。それが可能ならば、18歳のときの記憶力をもう一度体験したい。

将来の海面上昇6メートルにも

2006-03-24 14:24:09 | news
 地球温暖化でグリーンランドや南極の氷床が解けて起こる海面上昇のペースはこれまで考えられていたより速く、将来的には現在より6メートルも高くなる可能性があるとのシミュレーション結果を、米大気研究センター(NCAR)やアリゾナ大などの研究チームがまとめた。
 チームは過去の堆積(たいせき)物分析などから、地球が温暖だった13万年前ごろの間氷期の気候や海面の高さを推定。コンピューターを使った気候や氷床のモデルと組み合わせ、氷の融解が海面上昇に与える影響を予測した。
 その結果、2100年には北極の夏の気温は、前回の間氷期と同様に3-5度程度上昇。海面上昇は100年間で1メートル以上と、現在のペースを大きく上回る速度で進み、将来的には4-6メートル程度に達する可能性があるとの結果が出た。


 いったん平衡から外れると、外れていくスピードは加速していく。この場合の大きな要因は、温度が上昇することによって氷が融け熱容量が下がり、より氷が融けやすい状況になる。

ニワトリ用鳥インフルエンザワクチン開発

2006-03-23 21:59:09 | news
 北海道大などの研究グループが、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)のニワトリ用ワクチンの開発に国内で初めて成功した。

 研究グループは、モンゴルで見つかったH5N2型とH7N1型のウイルスの遺伝子を一部ずつ使って、毒性と感染性のないH5N1型の改造ウイルスを作成。この改造ウイルスがワクチンとして働くかどうか確かめるため、生後4週目のニワトリに注射したところ、インフルエンザ特有のたんぱく質を認識して、これを攻撃する抗体がニワトリの体内で作られていることが分かった。


 ヒトからヒトへの感染頻度は一般のインフルエンザに比べて低いようだが、ヒト用ワクチンが開発されないと不安が残る。

野犬が天然記念物のウサギ捕食

2006-03-22 20:34:35 | news
 鹿児島県の奄美大島で、森に捨てられ野生化した野犬などが、特別天然記念物のアマミノクロウサギを捕食している例が多いことが環境省などの調査で分かった。
 奄美大島中南部の山中などで犬のフン58個を集めて分析したところ、クロウサギの体毛や骨などが23個のフンから見つかった。天然記念物のケナガネズミの毛なども11個、アマミトゲネズミのものも8個のフンから検出された。
 野犬のほか、島で放し飼いにされているペットの犬や猟犬もクロウサギなどを食べているとみられ、「調査結果は野生化した犬の食性を反映しているのではないか」と説明されている。


 環境の変化とその対策について興味深い事例を思い出した。
 オーストラリアでは、イギリスの植民者が狩猟のために持ち込んだウサギが大繁殖し生態系が大きく変わってしまった。そこでウサギを不妊にするウイルスを用いたところ、ウイルスに耐性のあるウサギが出てきて生き残り、試みは失敗した。さらにそのウサギは10年に一度大量死することがわかっており、これがウイルスと関連があると考えられているらしい。 この事例は、一度環境が変化してしまうと、人の手でもとの環境に戻すことは難しいことを物語っている。

インド料理と花灯路

2006-03-21 23:44:51 | gourmet
 寺町高辻にあるインド料理のお店『AJANTA』に行った。そばの入っているチャパティ、タンドリーチキンカレー、野菜のグレービーカレーなど、今まで食べたことのない料理をたのんでみた。チャパティは固さがお好み焼きの端みたいで、少し懐かしかった。味はどれもおいしかった。




 そのあと、玄米さんも紹介している京都花灯路の最終日を見に行った。二年坂、三年坂はお店が臨時営業している横に灯っていてあまりふだんと変わりがないように思えたが、円山公園から高台寺へ続く道は大変趣があった。