獅童、酒気帯び信号無視
「バカだった」 ドラマ降板を申し入れ
人気歌舞伎俳優の中村獅童(33)=本名・小川幹弘=が、東京都世田谷区内で車を酒気帯び運転した上に、信号無視をしていたことが12日、分かった。警視庁世田谷署は近く道交法違反の疑いで書類送検する。知人女性1人が同乗していた。
調べで、獅童は12日午前4時半ごろ、世田谷区三軒茶屋の国道246号下り車線で、車を運転していて信号を無視、警戒中だったパトカーが停車させた。酒のにおいがしたため、同署員が呼気検査をしたところ、1リットル当たり0・35ミリリットルのアルコールが検出された。
同署まで任意同行された獅童は「午前0時前から港区西麻布のカフェバーにいた。シャンパンを飲んだ。今後気を付けます」と話しているという。
獅童は歌舞伎の萬屋一門に生まれ、1981年初舞台。テレビや映画でも活躍、昨年6月、女優の竹内結子(26)と結婚、同11月には長男が生まれ、公私ともに最もノッている歌舞伎俳優と見られていた。
6月に東京・三越劇場の「三越歌舞伎」に出演。
本人の公式サイトによると、今月5日から仕事のためニューヨークに行っていた。10月には新橋演舞場で「獅童流 森の石松」に主演することが決まっている。
獅童は12日夜、東京・築地の松竹けいこ場で会見し「自分に甘さがあった。申し訳ありませんでした」と陳謝した。経緯を説明する一方で、一部収録が始まっていたドラマの降板を自ら申し入れたことを明らかにした。また同乗の女性は友人だと強調。涙を浮かべて、妻の竹内結子と愛息への思いを話した。一問一答は次の通り。
-経緯は
「(11日夜)海外から帰る飛行機の中で、シャンパン2杯とビール1杯を飲んだ。帰宅後、妻と子を置いて1人で車を運転して、西麻布の知人の店に食事に行った。店を午前4時前に出た」
-店で酒は
「食事した友人たち6、7人は飲んだが、私はウーロン茶のみで一滴も飲んでいない。機内で飲んでから6、7時間たっていた(のでさめたと思った)。検査で数値が出たのだから、人間として愚かだった」
-警察は認めた?
「『飛行機で飲んだ時間と(検査の)数値が合わない。本当のことを言ってください』と言われた」
-信号無視は
「黄色から赤に変わる瞬間に渡ったが…赤だった。言い分はあるが…」
-同乗していたのは
「一般の友達の女性。酔って車内で横になっていた。その女性を送っていくところだった。夜中でもあり、いろんなふうに思われるだろうが…」
-妻の結子さんは
「ビックリしていた。同じ仕事をしているのに浅はかな行動で迷惑をかけた。同乗していたのは妻も知っている女性で、説明した」
-影響は
「仕事の関係者にご迷惑をおかけした。反省した、というのは簡単だが…。仕事がなくなるのも覚悟。自分を見つめ直したい…。家に帰って子どもの笑顔を見て『なんてバカなことをしたのか』と思った。心の底から家族の力を感じた。ホントに…(涙浮かべる)浅はかで…」
-久しぶりの帰国なら家族と過ごすのが自然では?
「(ぶぜんとして)家族とはいつもいる。(友人と会ったのは)たまに人数が集まったからだ」