春の花
チューリップ喜びだけを持っている
細見綾子
寒さがようやく去って
明るい日差しと 暖かい光がも゛ってきた。
そんな季節に咲くのが チューリップ
人に喜びをもたらしてくれる花なのだ。
他にこんな句もみつけた。
チューリップ明るいバカがなぜ悪い
ねじめ正一
チューリップのイメージは暗さがまったくない
楽しいのだ明るいのだ つるつるなのだ。
花の季節も終わり
ガーベラや他の花々も咲き始めました。
よい季節になりましたが
時に気温がさがることもあります。
花冷えの句を一句お届けします。
花冷や吾に象牙の聴診器
水原春朗
作者には父からおくられた象牙の聴診器がある。
その聴診器にふとふれた。さくらの冷えが移ったようだ。
彼は水原秋桜子の息子
父から受け継いだ医師としての仕事そして聴診器
象牙は時をへて飴色に変わっているのである。