こんにちは。
姫路レザー有限会社スタッフです。
最近オーダーメイドのお問い合わせをよく頂きます。
そこで毎回仕様についてお伺いするのですが・・・、
「下地はヌメ革(タンニン鞣し革)で、銀面の仕上げは顔料でブラック」
というようなご希望をされるケースが多いのです。
これは正直に言って「モッタイナイ」と思います。
何故か?
ヌメ革の代表的な革として銀面の仕上げをほとんど行わない「生成り」
というタイプをよく目にされると思います。
カービングなどにも使われる革ですね。
この革は使い込むほど飴色に経年変化して行く事が楽しいとされる革です。
いわゆる革らしい革です。
また、銀面仕上げを顔料で行うと
こちらは経年変化がほとんど起こらないようにする加工なので
経年変化と言うよりも経年劣化して行く感じになります。
カラーもブラックなど濃い色なら更に変化を感じないようになるでしょう。
と、言う事は、
変化する下地を使いながら銀面は変化させない加工なので
本当にもったいないと感じるんです。
強いて良いところを言えば、コバが磨ける事ぐらいでしょうか?
やっぱり下地にヌメ革を選ばれるのなら
銀面は染料系で仕上げトップコーティングも控えめにして
経年変化を感じる革素材として使って欲しいです。
どうしても顔料で仕上げ、コバを整えたいのなら、
当社のアルコタンニンレザーを下地に使って頂くのも一つの手だとも思います。
これも本当のことを言えばモッタイナイんですけれどね。
アルコタンニンレザーはもともとクロムで鞣された革から
クロム成分を極端な程に抜取りタンニンで再鞣しを行った究極のHybridレザーです。
ヌメ革よりも軽く芯にクロムを残しているので引き裂き強度も強いと言う特徴があります。
ヌメ革、クロム鞣し革、染料仕上げ、顔料仕上げ、オイル加工、漉き加工、などなど。
工房様専用オーダーメイドレザーで作品を応援します。
先ずは見積りから!
当社は半裁5枚からの生産を承ります。
先ずはお気軽にご連絡下さい。
お見積りさせて頂きます。
最後までお読み頂き有難う御座いました。