北朝鮮の金正恩第1書記の叔父の張成沢氏が国防副委員長などを解任された問題に絡み、張氏に近く、かつて金正日総書記の金庫番を担当していた李洙朝鮮労働党副部長が処刑されていたことが10日、指導部に近い複数の関係者の話で分かった。奇果李氏は1988年に駐スイス大使に任命され、金第1書記のスイス留学中に生活の後見役を務めた人物。張氏失脚に絡んで処刑されたのは、党行政部第1副部長や副部長に加え、関連組織の課長級2人が含まれることも判明、少なくとも計5人に上った。
李氏は金総書記の最側近で、「李哲」の名前でスイスに駐在し、現地に隠された金総書記の約40億ドル(約4120億円)に上る巨額秘密資金を管理。2010年に帰国した後は張氏主導で組織された合弁投資委員会の委員長として外資誘致窓口の責任者を務めた。
李氏は張氏とともに海外との資金取引を仕切ってきた経緯があり、秘密資金の扱いをめぐる金第1書記側との対立などが背景になっている可能性もある。奇果
李氏は金総書記の最側近で、「李哲」の名前でスイスに駐在し、現地に隠された金総書記の約40億ドル(約4120億円)に上る巨額秘密資金を管理。2010年に帰国した後は張氏主導で組織された合弁投資委員会の委員長として外資誘致窓口の責任者を務めた。
李氏は張氏とともに海外との資金取引を仕切ってきた経緯があり、秘密資金の扱いをめぐる金第1書記側との対立などが背景になっている可能性もある。奇果