見出し画像

生形秀之レーシングブログ

2018 2年目の鈴鹿8耐 前編

さて、鈴鹿8耐参戦2年目2018シーズン!

この年は長年チャンピオンを目指し
戦ってきたJ-GP2を捨て、鈴鹿8耐に
活動の軸足を移しました。
そのために全日本選手権も最高峰の
JSB1000クラスへスイッチ。
理由は1000ccをライダーとしてより
乗りこなすため、マシンを新型の
GSX-Rに切り替えるためです。

当然、予算の選択と集中も必要でした。

個人的にはJ-GP2クラスには思い
入れが強かったのですが、J-GP2
全日本チャンピオンと鈴鹿8耐の
表彰台だったら

どちらが多くの人を巻き込めるのか?
どちらが多くの人を感動させられるのか?

鈴鹿8耐の表彰台を目指す事を僕は
選びました。
今考えてもこの選択とタイミングは
間違ってなかったと思います。

そしてマシンについて。
初年度はヨシムラさんで何年もかけて
仕上げられてきたマシンレンタルさせて
もらっていたので僕らで開発の必要性
はなかったです。

僕は新型GSX-R1000ファクトリー
マシンの開発に携わっていたので
ファクトリーマシンを走らせる事の
難しさ、マシンを用意するための
莫大な予算等を把握していましたが
鈴鹿8耐で表彰台を狙うためには
絶対にそのマシンが必要だと
考えファクトリーマシンで戦っていく
選択をしました。

ここでも株式会社IAI石田社長の
ご支援がなかったら不可能な
話でした。

ちなみにファクトリーマシンと言わ
れるバイクはお金があっても調達
できません。
メーカーの機密の問題もあります。
ここはスズキさんとの長いお付き
合いがあったから進んだ話だと
思います。(もちろん反対意見も
ありましたし、簡単ではなかった
です)

そんなこんなで会社との交渉、
パーツリストからのリストアップ、
発注、そして開発と生形秀之らしさも
出したかったのでオリジナルパーツ
の製作、と僕は好き勝手やらせて
頂いたと思います。
この時期は毎日帰宅がてっぺん
回ってましたけど。

僕はライダーとしては育ちが
かなり悪かったので(笑)
メカニック作業もすべてできるし、
旋盤、溶接、金属加工も普通に
できます。GSX-Rについては
ほぼすべてのパーツを把握して
いるし、技術的な部分もほとんど
理解しています。
おそらくここまでできるライダー
は日本にはいないかと。。


しかしこの年の冬はチーフ
エンジニア兼チーフメカニックも
僕がしていました。
ライダー、そしてアスリートとしては
マイナスな側面が多く、厳しかった
ですね。

そしてパーツはすぐに来ません。


3月5日 バイクの姿なし


3月6日 パーツ到着


3月7日 組立開始


3月8日18時


3月9日深夜2時

この日は徹夜で完成だったと思います。
9日にどうしてもエンジンチェックの
ための重要な予定があったんです。

ここはほんと大変だったなー
ものすごく技術のある外注さん、
ものすごくがんばって作業してくれた
メカニック(1人)がいたからなの
は勿論ですが俺よくやりました(笑)


3月中旬に初テスト!


メーカーの人にはバイクが走ってるだけで
ものすごく評価されてましたね(笑)

あれまだ2018年3月じゃん。
あのバイクを用意するのほんと大変だったん
ですよ。。。

続く。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「鈴鹿8耐」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事