


韓国ドラマ「ただひとつの愛」第1話(エピソード14)
〇主な登場人物
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)
他
第1話(エピソード14)
「卑怯者、出て来なさい…」
その頃、ヨンソも夢に魘されていた。
「インチキ宗教め!」
怒りで身体を捩じらせた時、足の痛みで跳ね起きた。
「足が攣った」
攣った足を手当てしてあげながらチェ秘書は言った。
「また夢に魘されたのか」
「…カラーの夢で鮮明だった」
「明日は」
その先を聞かず、ヨンソは否定する。
「ファンタジアなんかには行かない」
チェ秘書はヨンソを見た。
「納骨堂の話だ」
「…」
「命日に記念パーティーとは非常識な連中だ」
「…」
「ヨンソ、私はお前の味方だぞ」
「叔父さんはたまに鳥肌が立つことがある。私の味方ですって?」
チェ秘書は怪訝そうにする。
「何があろうと味方でいるというの? 今の私を見て、身勝手で生意気だと思うのが普通なんじゃない?」
「ヨンソよ」
「そう呼ばないでって言ってるでしょ」
チェ秘書はヨンソを見つめた。
「もう、出ていって。もう少し寝る」
横になって布団をかぶった。
「私は、お前の本当の姿を知ってる」
ヨンソは目をつぶったまま返す。
「知ったかぶりもやめて」
チェ秘書は枕元の写真立てに目をやった。
他界した両親に包まれ、子供時代のヨンソは明るい笑顔を見せている。