雨の記号(rain symbol)

２０１３　スケートアメリカ（女子ＳＰ）から

2013-10-20 09:36:23

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　浅田真央、アシュリー・ワグナー、エレーネ・ラディオノワの演技（ショートプログラム）を見る。
　浅田真央の安定した演技は表現力も輝きも美しさも増している。ジャンプ、ステップ、スピン、スケーティングが見事な調和を見せて演技は終わった。
　終わっても美しい滑り（フォーム）の演技が目の裏に残る。キムヨナに感じた演技世界を彼女にも感じた。
　ジャンプもさることながら、演技全体の力で彼女は７３点台のスコアを叩き出した。
　ジャンプのよしあしで採点が左右される時代は去った。高難度のトリプルアクセル等ジャンプに代表される女子のフィギュアスケートも、ジャンプともども調和美の世界へのステップアップが忙しい。
　やはり、キムヨナの最大のライバルは浅田真央だと実感した。
　彼女は今後、表彰台を外す演技をすることはなさそうである。　

　アシュリー・ワグナーの演技もよかった。ジャンプはよかったし、スピードも切れもあった。素人目の自分にはミスも見えなかった。７０点にわずか及ばなかったが、浅田真央との得点差は演技全体の印象の差（自分的には演技美の差）が出たのだろう（自分が出した得点でない以上、素人がＧＯＥなどを解析しても意味なし）。

　ショートプログラムでアシュリー・ワグナーに迫る６７点余を叩き出した
エレーネ・ラディオノワはロシアの新星だが、ジャンプはむろん、ステップもスピンも最高レベルの技術を有しているのを先の世界ジュニアで証明した。
　今のところ、順調に成長してきているようだ。才能や資質はステップ、スピン、ジャンプといった単品技術より、つなぎやもっと細かなところで強く差異が出てくるかもしれない。ラディオノワはそのへんも器用でソツがない。ただ教えられるだけでなく、自ら見つけ体得していく術も持ち、オールラウンド型の大器の片鱗を覗かせてきている。
　身体の成長期をどう乗り切るかでポストキムヨナの有力選手にのし上がってくる可能性を感じる。

★ショートプログラム得点

1位 Mao ASADA JPN 73.18 38.85 34.33 8.54 8.21 8.64 8.64 8.89 0.00 #10

2位 Ashley WAGNER USA 69.26 36.21 33.05 8.21 7.96 8.43 8.29 8.43 0.00 #9

3位 Elena RADIONOVA RUS 67.01 37.61 29.40 7.29 7.00 7.54 7.39 7.54 0.00 #3

4位 Valentina MARCHEI ITA 59.25 30.11 29.14 7.18 6.93 7.46 7.29 7.57 0.00 #6

5 位Viktoria HELGESSON SWE 58.80 29.94 28.86 7.29 7.04 7.21 7.29 7.25 0.00 #8

6位 Elene GEDEVANISHVILI GEO 56.68 28.99 27.69 7.00 6.54 6.93 7.04 7.11 0.00 #4

7位 Mae Berenice MEITE FRA 55.84 29.79 26.05 6.43 6.21 6.64 6.61 6.68 0.00 #5

8位 Samantha CESARIO USA 53.51 27.54 25.97 6.50 6.36 6.50 6.46 6.64 0.00 #2

9 位Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 53.20 26.38 27.82 6.96 6.68 6.96 7.04 7.14 1.00 #7

10 位Caroline ZHANG USA 45.76 21.04 24.72 6.21 5.93 6.11 6.29 6.36 0.00 #1