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デパスを飲んで寝ると次の日もたくさん夢を見た。次の日も同じだった。
覚えている夢はひとつだが、目覚めた時、見た夢の中に別の夢の感触があった。最後に見た夢の中のどこかにその経路がある。そんな感覚だった。
しかし、見た夢をひとつひとつほぐしていくのは無理だった。夜明け前に見た最後の夢すら時間とともに薄れ、結局は断片すら思い出せなくなっていったからだ。
いや、実際は見た夢を分析していくどころではなかった。大事なのは夢よりも眠りの方だった。
日中、仕事している時、昨夜眠れたかどうかを始終頭に置いていた。血圧を測っては一喜一憂していた。夜が来て、デパスを飲んでまた寝る。またたくさんの夢を見る。そんな日々が何日か続いた。
そして気がつくといつしかあんまり夢を見なくなっていた。
今、自分はデパス一錠をハサミで半分に切って飲んでいる。依存症になるのがいやで努力し、この量でもどうにか眠れるようになってきた。
血圧の薬は服用しなくなっている。
先生は「やっぱり薬を飲んだ方がいい」といって処方して出す。血圧はまだ少し基準値を超えているからだ。だが僕はそれでもあえて飲まないようにしているわけだった。
なぜか? 実際に飲んでいて降圧薬の効果がもうひとつよくわからないからである。
話を聞くと血圧の薬を朝夕で日に二回飲んでいる人もいる。
僕の場合は朝食事の後に降圧薬を飲み、就寝時に睡眠薬を飲むように先生から指示を受けた。不眠障害がなければ朝と夕方に飲むよう指示を受けたのだったろうか? そこのところは彼に聞いてみないとわからない。
降圧薬だが、僕の場合、朝のうちは確かに効果をもたらしている。上が140以下で平均135あたり、下が80前後あたりの数値だ。ところが午後に入ると血圧は上昇を始め、上は140を超えて、150近くまで上がることがある。
飲まないと朝から昼にかけて上が140あたりから145、下が85から88あたり、昼からもこの傾向は変わらない。時々、140あたりと83くらいに下がってくることもある。
だが、要するに薬を飲んで血圧が低いのは午前中だけで、夕方になると数値は飲もうが飲むまいが同じになってしまうのである。
午前中だけしか効果がなくても飲んだ方がましではないかとの考え方は一理ある。
ただ、薬を飲まない時は何でもないが、飲んだ日は気分がもうひとつすっきりしない。午前中は肉体労働なのに身体の覇気がもうひとつ伴ってこない感じがする。頭の神経も冷気が通るようにスースッとする時がある。
それがいやでならないのだった。

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