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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「30だけど17です」(連載80)



韓国ドラマ「30だけど17です」(連載80)




「30だけど17です」第9話(戸惑いと心地よさ)⑥


☆主なキャスト&登場人物

○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)


★★★ 

 カン・ヒスとチン・ヒョンはついでで件の作業場にに立ち寄り、資材注文の確認を行っていた。
 その時、携帯が鳴った。
「カンです。はい…えっ、何ですって?」
 ヒスの顔色は一変した。


 ヒスは急いでウジンに連絡を入れたがつながらない。
 苛立っていると事務所に連絡を入れたヒョンが言った。
「つながりました」
 事務所にはソリがいた。
「ソリさん、漏電で部隊の一部が焼けたの」
「えっ?」
「補修が必要だから―ウジンに来るよう伝えて。頼むわね」
 ソリは急いでウジンの携帯に電話したがつながらない。
「ファンハク(黄鶴洞)だ」
 ソリはファンハク(黄鶴洞)の場所を検索し、急いでそこに駆け付けた。
 市場は人でごった返している。探し出せなくて落胆していると”迷子の案内放送”が流れた。
「これだ」
 ソリは市場を管理する放送室に駆け込んだ。
 駆け込むなり切り出した。
「コン・ウジンを捜してください」

★★★


 放送室の職員はソリの説明を聞き、マイクで場内に案内を流した。
「コン・ウジンさんを捜しています。年齢は…」
 職員はソリを見た。ソリは手指を三本立てた。
 すかさず職員は続けた。
「3歳のコン・ウジン君、3歳の」
「違う違う」とソリ。「3歳じゃなくて30歳」
「30歳?」
「そうです」
「あ〜、30歳のコン・ウジン君…いや、あの〜、30歳の〜、コン・ウジンさん」
 悠長に話す職員にソリはもどかしそうに切り出す。
「私が話します」
前にしゃしゃり出てスタンドマイクに語りかける。
「おじさん、聞こえますか? おじさん! いえ、コンデザイナー! 放送室まで来てください」
 しかし、反応はない。


 当のコン・ウジンはメジャーを手に目につく物を片っ端に測り始めている。


「聞こえてないかな…、もう〜、またメジャーで何か測って夢中になってるんじゃないの…?」
 すると周囲の人がウジンに目を向けだした。
「ねえ、あの人じゃないかしら」
 夫婦連れの目ざとい女性が夫に向けて言った。
「みたいだな」
 周囲のざわめきにさすがのウジンも気づいた。
「30歳でメジャーを持ってるだって…彼じゃないか」
 ウジンを指さしてる人もいる。
 ウジンは付けてるイヤホンを外した。すると自分に向けて呼びかけるソリの声がスピーカーを通じて飛び込んで来る。
「おじさん、聞こえてますか? 緊急事態です」
 ウジンは目を白黒させた。
「おじさん、返事をしてください」
「いくら叫んでも、返事は聞こえないよ」とマイクを奪われた職員。
「そうだった。おじさん、気づいて。コン・ウジン!」
 その時、ウジンが駆け込んできた。
「いったい、何事です」
「来た!」
 ウジンを見てソリは叫んだ。
「何か問題でも?」 
 ソリはウジンの手をつかんだ。
「何です?」
「一緒に来て」
 ソリはウジンの手を引いて歩き出す。ウジンは手を引っ張り戻す。
「事情を話してくれ」
 ソリは向き直った。
「いいからいう通りにして」
 思い切りウジンの手を引っ張った。
「あっ、ま、待てって!」


 ウジンはソリを乗せて車を走らせた。
「おお、カン代表。所長とは連絡がついた。こっちが先に着くと思う」
「信号が変わる」とソリ。「アクセル、踏み込んで」
 ウジンはアクセルを踏み込む。
「ナイス!」とソリ。
 興奮するソリにウジンは言った。
「ちょっと、手に持ってるもんが眩しいんだけど」
 ソリはコンピューター用のマウスを握っていた。
「ああ、これ…、慌てて飛び出してきたものだから」


 駆け付けたヒスやウジンたちの前でやっつけ仕事で床を張りなおした業者が言った。
「さあ、これでいいでしょう」
 ヒスは時計を見た。
「間に合ったわ」
「よかった」
 予期しないトラブルに見舞われたウジン達も安堵で表情も緩んだ。
 チン・ヒョンが直った床の上に進み出る。1歩目はよかったが2歩目で滑って思い切り尻を打ち付ける。
 ソリが慌ててヒョンを起こしにいく。
「先輩、大丈夫?」
 助け起こそうとしてソリも足を滑らせた。後ろに倒れそうになったソリをウジンが悲鳴ごと抱き留める。
 ウジンの胸に収まったソリは思わずウジンを見やる。ウジンと目が合い、ソリは目をそらす。
 ウジンはソリの身体を押し戻して立たせる。
 ソリはしばしボーッとなった。
 周囲は床の滑りを気にしだしている。
「何だか変だ」
「滑りやすいみたいだね」
 ウジンは床を触った。感触を確かめた。
「材質が違うからだ」
 ヒスは立ち上がった。
「社長、これでは困ります」
「急なことで色しかチェックしなかったんだ」
「今そう言われても…どうしてくれるんですか」
 ウジンが言った。
「開演時間は?」
「15分以内に解決しなければ中止にします」
 運営サイドのスタッフは答えた。


 チン・ヒョンはカン代表を見た。
「どうしよう。時間が足りませんよ」
 運営サイドのスタッフはヒスを見た。
「カン代表の責任では? 中止の損害はどれだけだと思います?」
 ヒスは髪に手をやった。悲痛な顔で前方を見た。
「ここを使用しないようにします」
 運営スタッフが切り出した。
 ウジンは首をかしげた。
「ほぼ中央の位置だからそれは無理でしょう」
 ヒスは頭を抱えた。
「困ったわね」
 ウジンやチン・ヒョン、ソリもうな垂れた。
「どうしたらいいの…」
 何かないかと思案で目をつぶったソリの耳にバイオリンの音色が滑り込んでくる。
 練習? それとも公演のリハーサルかしら…、自分もあの事故がなければ交響楽の一員として―。
 はっと思い当たるものがある。ソリは目を開けた。
「待ってください。あれでいけるかも…」
 ソリは外へ飛び出していった。ソリが飛び込んだのは交響楽の人たちの集まったホールだった。
 ホールの前方に進み出てソリは呼びかけた。
「松ヤニを貸していただけませんか?」


 数分後、ソリは松ヤニを手に抱えて戻ってきた。



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