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久しぶりにキムヨナの演技をまとめて楽しんでいる。
2014年のソチ五輪を最後にキムヨナがリンクを去ってから、自分のフィギュアスケートへの愛は半減した。
バンクーバーからソチ五輪を連続金で締めて、彼女がスケートリンクを去っていったなら、もう少し違った感情となっていただろうか。
だがキムヨナはほぼ完璧の演技で銀メダルに輝きながらも悔いを残してリンクを去った。
無念さから来る後遺症は自分にもきた。キムヨナのいないフィギュアスケート会場は寂しさが漂っていた。ヒロインのいない映画を見ているようだった。
感情移入できる次の選手はいないかと探しながら見ていた面はある。だが、キムヨナの美しく高度の演技に魅せられていた者が他の選手をすぐ探せるわけもなかった。
結局、2014年以後のフィギュアスケートは、次回オリンピックが遠いため熱狂度も低い2015年のシリーズとピョンチャン(平昌)オリンピック間際あたりを集中して見ていたくらいだった。中間期はテレビで見ても感情移入が乏しかったせいか、強く心に残した選手はいない。1人でもお目当てが見つかれば、その選手の演技を軸に他の選手の演技も目に入り、フィギュアスケートはまた自分の中で楽しい世界を広げてくれたと思うのだろうが…。
あらためて視聴してみるとキムヨナのフィギュアスケートには神々しさを覚える。他選手とのレベル差がこんなにもあったのかという驚きのためである。次の選手が動揺するほどの
スタンディングオベーションの演技は嘘ではなかったようだ。
キムヨナのあのような演技を行う者は二度と出てこないだろう。そう思っていた。だから、昨今のフィギュアスケートには関心を向けていなかった。
先日、隣人と仕事休みが重なった。メールで「飲もう」と誘いが来て隣人宅に出向いた。卓上に酒の肴が並び始めている。40型のテレビがフィギュアスケートの映像を流していた。
「ボリューム高いな。近所にも聞かせるつもりか」
ロングソファに腰をおろした。
「羽生選手が出てるから喜ぶかもな。リモコンはそこのソファの上にある。いやならチャンネル切り替えてもいいよ」
リモコンでボリュームを下げながら訊ねた。
「フィギュアスケートが嫌いなわけじゃない。羽生選手が出てるのか?」
「ああ、グランプリシリーズのロシア大会だ。昨日やったのを流すようだ」
「男子は見たいとも思わんがな」
「この後、女子のやつもやる。キムヨナみたいになってる羽生選手を見たいとは思わないのか」
「どういうこと?」
「スコアだ。彼が勝つのは決まってる。不確かなのはスコアだけだ。何点出すかを俺は見たいんだ」
「スコアがどこまで伸びるかってやつか…それはつまらん。他を見るか」
「いや、やめろ」
「冗談だ。たまにフィギュアスケート見るのも悪くない。下らんバラエティ見るよりはましだ」
隣人は刺身の皿を空いたスペースに置きながら言った。
「この後の女子の競技にはキムヨナ二世と言われてる選手が出るみたいだよ」
「キムヨナ二世? 日本からそう呼ばれてる選手が出て来てるのか?」
隣人は馬鹿笑いした。
「キムヨナ二世と呼ばれる以上は韓国に決まってるじゃないか。この間のNHK杯で6位に入ったようだ。知らなかったのか? フィギュアスケート熱は冷めたとよく口にしていたが、ほんとにほんと、情報を持たなくなったようだな。その顔はどうした、俺を疑ってるのか?」
首を振った。
「自分の知る限り、韓国にシニアで注目される選手はいないはずだ。1人、キムヨナの後を継げる選手がいると話題になったことはある。だが、その選手はまだ中学生のはずだ」
「何という選手だ?」
「ユ・ヨン。小学生の時の演技しか見たことはない」
「じゃあ違うなその子は…今年、シニアに参戦したばかりで確か15歳と言っていた。しかも彼女はキムヨナの後を継ぐ選手ではなくてキムヨナ二世と呼ばれてる。ちらっとしか演技は見てないけど、確かにキムヨナの演技に似てる感じがした」
隣人を見て軽く頷く。
「どんな選手か見てみようじゃないの」
羽生選手はシャープな演技と凄いジャンプを連発し、圧倒的なスコアで他選手を引き離した。羽生選手の演技の後、たくさんの花束がモスクワのリンク上に投げ入れられた。その熱狂ぶりはキムヨナの演技で湧いた会場の姿と重なってきた。
やがて女子の部が始まり、キムヨナ二世の登場となった。ウォーミングアップで滑る彼女を見ていてかすかに思い出し始めた。自分は毎日のように韓流記事を漁っている。女子フィギュアスケート選手もスポーツエンタメ記事でたまに話題とされることがあった。
イム・ウンスの字幕が出て思い出した。今年の韓国選手権で優勝したのは確かこの子だった。ユ・ヨンが2位だか3位だかになって記事を読み「へえーっ、ユ・ヨンよりも強い選手がいたんだ…」と感じたのを思い出した。
イム・ウンスがリンクに登場し、ショートプログラムの演技を始めた。思わず我が目を疑った。自分は15~6歳頃のキムヨナは動画を通じてよく覚えている。彼女の演技姿はすぐさま当時にキムヨナと重なってきたではないか! キムヨナの方がもう少し素朴で荒っぽい感じだったが、イム・ウンスはもう少し洗練度を持っている。コピーから入っているから当然だろう。イム・ウンスはキム・ヨナが持たなくていいものはどんどんふるい落としているはずだからである。
イム・ウンスか…この子を追いかけてフィギュアスケートの世界にまた浸ってみようかと思い始めている。
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