
韓国ドラマ「青い海の伝説」第10話②
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 10②
韓国ドラマ「青い海の伝説」第10話①
後ろをついて歩きながらシアは繰り返す。
「あなたに似てるわよ。何か変よ。あなたがこれに関心を示したのも…似てるのも」
ジュンジェはシアに向き直った。
「このこと。他の者にはしないでくれ。二人だけの秘密に」
「どうして?」
ジュンジェは周囲を気にした。
「部外者は立ち入り禁止だろ? お前に迷惑をかけたくない」
「…」
「俺も調べてる最中だから秘密にしていてほしい」
ジュンジェの気持ちをいい方にとらえてシアは頷いた。
「わかったわ。そうする」
シアはジュンジェの前を離れ、倉庫の扉は静かに閉まった。
★★★

雷が鳴った。マ・デヨンははっと目を開ける。身を起こし、ベッドの縁に腰をおろす。水を飲む。夢にうなされたようだ。
近頃、同じ夢にうなされている。
「嫌な夢だった。そのせいか寝覚めが悪い」
再び雷が鳴った。マ・デヨンは窓に目をやった。
雷の音を耳にしながらセファはジュンジェの帰りが遅いのを気にしている。
「遅いわね。いつまでシアと一緒に…?」
時計は夜の11時を指している。
この時、ドアが鳴った。
セファは梯子をおり、迎えに出る。
ジュンジェが部屋に入って来る。
「今何時だと思ってるの?」
「今?」
ジュンジェは時計を見る。
「11時だ」
「門限は8時のはずよ。締め出されたいの?」
ジュンジェは苦笑する。
「門限を守るのは居候だ。俺には関係ない」
「何で?」
「俺はここの主人だからだ」
ジュンジェは胸を張る。
「何の関係が?」
「家の主人はルールに縛られないんだ。悔しければお前も自分の家を持て」
ジュンジェはセファをからかい上着を着たままベッドに転がる。
「ああ、疲れた…」
セファの気配が消えたのでふと目を開ける。セファがベッドのそばに座り込んでいてぎょっとなる。
身を起こす。セファがこっちを睨みつけている。
「幽霊みたいに睨むなよ」
「…」
「睨むなって」
「やめないから」
「何で?」
「この目の主人は私。ルールなんかには縛られない。気が済むまで睨みつけてるからね」
ジュンジェはけらけら笑う。
「気が済むまで?」
「うん」
「どうして?」
「何時間も戻って来なかったから」
これを聞いてジュンジェは可笑しくなった。
さてはシアに焼きもち焼いたのか、と…。
ジュンジェは余裕のある顔になった。
「好きにしろ。でも疲れるだけだぞ」
そう言ってセファに背を向けたままになった。
セファは恐い目を元にもどす。
目の前にジュンジェの顔が戻る。
セファはジュンジェを見つめ返す。
「質問がある」
「どんな?」
「交通事故に遭った時だけど」
「うん」
「夢を見たんだろ?」

…夢を見たわ。あなたが手を取って助けてくれた…。
セファはその夢を脳裏に浮かべた。
「見たわ。それが…?」
「どんな夢だった?」
「…」
「俺はどんな風にお前を助けたんだ」
セファは黙ってジュンジェを見つめた。
「その時の話をこまかく聞きたいんだ。たとえば落ちかけてるお前の手をつかんだ、とか」
「じゃなきゃ、落ちた後で引っ張りあげたとか」
セファはもぐもぐ口だけ動かす。
自分はそのことを口にできない。
「分からないなら…そうだ、時代だ。時代はいつだ?」
「…」
「ひょっとして俺は昔の服を着てたか? お前の好きな時代劇に出て来る服だ」
「それは…」

セファはジュンジェを見た。
「よく覚えてないの」
「…」
「何も思い出せないわ」
「そうか…」
何か聞き出せると思ったジュンジェは落胆した。
「そうだな…夢なんだし、無理もない。自分の名前さえ忘れてたんだからな」
「…」
「分かった。部屋に戻れ」
ジュンジェの話で機嫌を直したらしい。
セファは”お休み”を告げて元気に梯子を上っていった。
後ろをついて歩きながらシアは繰り返す。
「あなたに似てるわよ。何か変よ。あなたがこれに関心を示したのも…似てるのも」
ジュンジェはシアに向き直った。
「このこと。他の者にはしないでくれ。二人だけの秘密に」
「どうして?」
ジュンジェは周囲を気にした。
「部外者は立ち入り禁止だろ? お前に迷惑をかけたくない」
「…」
「俺も調べてる最中だから秘密にしていてほしい」
ジュンジェの気持ちをいい方にとらえてシアは頷いた。
「わかったわ。そうする」
シアはジュンジェの前を離れ、倉庫の扉は静かに閉まった。
★★★

雷が鳴った。マ・デヨンははっと目を開ける。身を起こし、ベッドの縁に腰をおろす。水を飲む。夢にうなされたようだ。
近頃、同じ夢にうなされている。
「嫌な夢だった。そのせいか寝覚めが悪い」
再び雷が鳴った。マ・デヨンは窓に目をやった。
雷の音を耳にしながらセファはジュンジェの帰りが遅いのを気にしている。
「遅いわね。いつまでシアと一緒に…?」
時計は夜の11時を指している。
この時、ドアが鳴った。
セファは梯子をおり、迎えに出る。
ジュンジェが部屋に入って来る。
「今何時だと思ってるの?」
「今?」
ジュンジェは時計を見る。
「11時だ」
「門限は8時のはずよ。締め出されたいの?」
ジュンジェは苦笑する。
「門限を守るのは居候だ。俺には関係ない」
「何で?」
「俺はここの主人だからだ」
ジュンジェは胸を張る。
「何の関係が?」
「家の主人はルールに縛られないんだ。悔しければお前も自分の家を持て」
ジュンジェはセファをからかい上着を着たままベッドに転がる。
「ああ、疲れた…」
セファの気配が消えたのでふと目を開ける。セファがベッドのそばに座り込んでいてぎょっとなる。
身を起こす。セファがこっちを睨みつけている。
「幽霊みたいに睨むなよ」
「…」
「睨むなって」
「やめないから」
「何で?」
「この目の主人は私。ルールなんかには縛られない。気が済むまで睨みつけてるからね」
ジュンジェはけらけら笑う。
「気が済むまで?」
「うん」
「どうして?」
「何時間も戻って来なかったから」
これを聞いてジュンジェは可笑しくなった。
さてはシアに焼きもち焼いたのか、と…。
ジュンジェは余裕のある顔になった。
「好きにしろ。でも疲れるだけだぞ」
そう言ってセファに背を向けたままになった。
セファは恐い目を元にもどす。
目の前にジュンジェの顔が戻る。
セファはジュンジェを見つめ返す。
「質問がある」
「どんな?」
「交通事故に遭った時だけど」
「うん」
「夢を見たんだろ?」

…夢を見たわ。あなたが手を取って助けてくれた…。
セファはその夢を脳裏に浮かべた。
「見たわ。それが…?」
「どんな夢だった?」
「…」
「俺はどんな風にお前を助けたんだ」
セファは黙ってジュンジェを見つめた。
「その時の話をこまかく聞きたいんだ。たとえば落ちかけてるお前の手をつかんだ、とか」
「じゃなきゃ、落ちた後で引っ張りあげたとか」
セファはもぐもぐ口だけ動かす。
自分はそのことを口にできない。
「分からないなら…そうだ、時代だ。時代はいつだ?」
「…」
「ひょっとして俺は昔の服を着てたか? お前の好きな時代劇に出て来る服だ」
「それは…」

セファはジュンジェを見た。
「よく覚えてないの」
「…」
「何も思い出せないわ」
「そうか…」
何か聞き出せると思ったジュンジェは落胆した。
「そうだな…夢なんだし、無理もない。自分の名前さえ忘れてたんだからな」
「…」
「分かった。部屋に戻れ」
ジュンジェの話で機嫌を直したらしい。
セファは”お休み”を告げて元気に梯子を上っていった。
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