雨の記号(rain symbol)

「医龍」第三シリーズ第一話から

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 地デジのアンテナを屋根に上げなかったせいと電波が弱い状態もあってか、映像の映らない局がいくつか出てきた。
 そのせいでテレビを見なくなった。地デジのアンテナとチューナーを設置して地上波テレビを見ないというのも妙な話だが、衛星テレビもあることだしテレビ見ることで不自由はしていない。
 今度始まったフジテレビ「医龍」の第三シリーズは必ず見ようと思っていたのだが、忘れてしまった。
 アナログ放送でテレビ見ていた頃はつけっぱなしが多かったから、見たい番組はまず忘れなかったが、「医龍」は放送日が過ぎてから(いけない、忘れた)となってしまった。
 今日それを映像の粗末なインターネット映像で見た。
 面白さは相変わらずだった。坂口憲二も稲盛いずみも医療ドラマやるには今が一番いいって感じである。

 医療ドラマは若さが渋みにかかっていく頃に役者は主役を張ってもらった方がいい。男女ともにである。すると説得力も面白みも出てくる。
 江口洋介の「救命病棟24時」も松嶋菜々子とやった第一シリーズは、もうひとつ迫力が乏しかった。二人とも演技が軽く感じられた。若さがドラマの内容についていかない感じがあった。
 しかし、何年かして松雪泰子とやった第二シリーズは江口洋介が男として渋みを増し、演技も成長を見せていた。松雪泰子もよかった。この時期、二人には集中的にこの世界を演じてほしかった。何年かたってもっと二人の世界を楽しめただろうと思うと残念だ。今でも時々思い出してこのシリーズを見ているが、やっぱりすごくいい。続く第三シリーズ以降は江口洋介も松嶋菜々子もいいにはいいのだが、二人ともやや疲れが見えている感じである。地震を扱った時がぎりぎりにセーフだった印象である。
 その後の単発作品の進藤先生はすっかり疲れきっていた。同僚の医師たちの多くは出世したか名誉を手に入れつつある頃だ。医療のあり方に依然として理想を追い求める進藤先生の姿に感服しつつ、そろそろ次代の進藤先生にバトンタッチした方がいいだろうな、の印象を深くしたのだった。

 「医龍」の第三シリーズも下手すれば「救命病棟・・・」の二の舞になりはしないかと心配したが、杞憂におわりそうな感想を持った。第二シリーズが少しへこんだのでそれが幸いしてるかもしれない。
 ただ、二人とも今がぎりぎりの感じである。できればあまり間をあけないでこのシリーズを続けていってほしい気がする。
 何年か後の登場ということになると朝田龍太郎も加藤晶も年を取って疲れてくることになる。

 知的でタフなドラマの主役は、五木寛之が「第二の青春」と呼んだ三十代半ば頃の姿が一番カッコイイ。
 エンターテイメントなドラマの主役は決して年を取ってはならないということを忘れてはいけない。
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