雨の記号(rain symbol)

記憶に残る選手

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 バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得したキム・ヨナ(韓国)は5日、米ロサンゼルス近郊で記者会見し、88年カルガリー五輪のペアで銅メダルを獲得した米国人のピーター・オプガード氏を新しいコーチとしたと発表した。
 キム・ヨナは「前へ進もうという新しいモチベーションを感じている」と話し、新コーチについて「彼はとても温厚で気品がある。独特の指導法で芸術的かつ技術的にも多方面からサポートしてくれる」と全幅の信頼を寄せた。
 オプガード氏は「ジャンプやスピンなどすべての面をチェックしたい。彼女(キム・ヨナ)はとてもやる気になっている」と話した。(スポニチ)


 別に新しいニュースではない。しかし、各新聞は工夫して記事を書くので、それらの印象がわずかながら違ってくる。「気品がある」という表現は、てっきりオペガード氏が言葉にしたのかと思った。
 オプガード氏の「ジャンプやスピンなどすべての面をチェックしたい。彼女(キム・ヨナ)はとてもやる気になっている」という言葉は非常にうれしい。現役を続行してほしいファンの心がよくわかっていらっしゃるという感じだ。氏自身も、このまま彼女に引退されるのは惜しい、との気持ちがあるのであろう。彼女からは、これまで以上の表現や技を引き出せる、との思いが強くなければそんな発言とはなってこないであろう。
 引退すれば演技や表現の成長は止まる。当然のことである。野球、サッカーなど、男なら誰でも憧れるプロの世界を見てきた僕らには、それがよく分かる。すべて燃焼しきった者こそを強く胸に刻んでいくのだ。余力を残して去った者は、一時的には記憶に留まってもやがては忘れ去ることになる。
 彼女には魅せてほしい世界がまだまだあると思っている。これまでの集大成でなく、新しい表現世界こそが僕らの血をわきたたせ、感動させてくれるのだ。彼女には自分の可能性をぎりぎりまで追いかけ、燃え尽きてほしい。
 メダルを取ってもほとんどの選手は名を刻んだだけで忘れ去られる運命にある。
 キムヨナにはメダリストである前に長く記憶に残り続ける選手であってほしいと僕は願っている。
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