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3、4月は送別会や歓迎会など飲み会が続き、とてもダイエットは望めないと思いがちだが、「糖質制限ダイエット」を提唱する京都?高雄病院理事長、江部康二先生いわく「居酒屋は食べてもOKな食材ばかり」。『和民』のメニューをもとに安心して注文できるポイントを江部先生に聞いた。
●店選びは居酒屋が理想的!
日本料理や中華料理は砂糖を多く使い、フレンチやイタリアンは少なめ。居酒屋のメニューは低糖質のものが多く安心して食べられる。価格も手頃な居酒屋が、ダイエットに最適なのだ(写真は『和民』の個室)。
●サラダにはマヨネーズ!カロリーOFFは避けるのが◎
糖質は根野菜の多く含まれているが、葉野菜は少ない。むしろ気にすべきはドレッシング。糖質が少ないマヨネーズで食べよう。ただし、「カロリーオフ」をうたったものは、低カロリーでも糖質の割合が多いので、普通のタイプを。
●酒はビール→ハイボール、焼酎、ウィスキー
ビールはコップ1杯当たりの糖質が約6g。知らず知らずのうちに糖質摂取量があっという間に増えてしまいがちだ。「最初の乾杯はビール」につきあったら、その後は糖質を含まないハイボールや焼酎などに切り替えていこう。
●ワインは絶対、辛口
口当たりがよくフルーティーな味わいが特徴の白ワインには糖質が多く含まれる傾向が強い。赤ワインのほうが糖質の少ないものが多いので安心だ。白?赤問わず甘口は避け、辛口を選ぶようにした。
●鍋はNo Problem
寒い時期の宴会に欠かせないのが鍋。おわんに入れるの際に好きなものを選べるので、糖質の少ない肉や魚を中心にとれば問題なし。写真のもつ鍋は、がっつりいきたい男性注意の宴会にもぴったりだ。
●焼き鳥、焼き肉は塩
肉類は低糖質なので気にせず食べられる。焼き鳥はレバー、ムネ肉、ナンコツほか、部位にかかわらずOK。焼き肉も同様だ。むしろ注意したいのは、糖質を多く含む、たれ。注文する際は、必ず「塩で」と。お願いしよう。
●揚げ物よろこんで!
鶏以外にも揚げ物メニューはたくさんある。イカリングやオニオンリング、それに大エビを使ったフライなども気にせず食べて構わない。ただし、衣には小麦粉が使われているので、衣が厚すぎる場合は中身だけ食べよう。
●カクテルはジンorウオツカベースに!
甘い口当たりのカクテルには当然ながら糖質が多く含まれる。ベースとなるお酒のうち、ブランデーやジン、ウオツカなどの蒸留酒は糖質ゼロなので、これらを使ったカクテルを選ぼう。写真のジンライムも低糖質でおすすめ。
●鶏の唐揚げ歓迎!鶏マヨは最高!!
唐揚げは衣に片栗粉や小麦粉を使っているとはいえ、気にするレベルではない。マヨネーズにつけて食べる 鶏マヨ も全く問題なし!ちなみに、家で作る際は衣に大豆粉を使うとおいしく糖質制限できる
●刺身は何を食べてもOK!
お酒にぴったりの刺身。こちらも気にせず食して構わない。赤身、トロ、白魚、イカ、タコ、ウニ、イクラ……何を食べてもOKだ。刺身だけなら大丈夫だが、シャリ付きの寿司は糖質が増えるので注意。
●皮に気をつければ餃子もぱくぱく
餃子は皮の部分に小麦を使っているため、100g中24gもの糖質が含まれている。そこで、最初の数個はそのまま食べても、残りは皮を残す。見た目があまり美しくはないが、これならばぱくぱく食べても影響は少なくない。
●ソーセージは心配なし。ただし魚肉ソーセージに注意!
ソーセージはハムよりも糖質が多く含まれているものの、気にするほどではない。ただし、魚肉ソーセージは別。つなぎに小麦粉を使っているため、糖質が高いのだ。フランクフルトも糖質やや高め。
●乾きもの、ナッツ類をつまみに
酒のつまみにおすすめなのは、天日干しのするめやいわし、貝柱などの 乾きもの 。マヨネーズにつけて食べても大丈夫。ナッツや松の実、くるみなどもOKだ。缶詰は甘くないもの、ツナや貝類なら問題なく食べられる。
●クリスマスケーキは濃厚なチーズケーキにすべし
クリスマスの定番、ショートケーキは糖質が100gあたり46.5gときわめて高いのでNG。フルーツタルトも同様。わいと少ないのはチーズケーキで、100g当たり15g。チーズをたっぷり使ったベークドタイプを選びたい。
●おでんは卵、すじ肉、しらたき
卵。すじ肉、しらたき、こんにゃく、がんもどき。豆腐など大丈夫。さつま揚げやちくわぶはNG。意外なのは昆布で、100g中30.8gと糖質過多。なお、しらたきは糖質制限メニューに幅広く応用可。
●デザートはシュークリームをチョイス
甘いものは別腹、という人は男性にも少なくない。だが、デザートには当然ながら糖質が多く含まれているものが多いので注意が必要。シュークリームは100g当たり22.1gなので、やむをえない時は1個だけいただこう。
◎居酒屋で頼んでいけないメニュー
●原則、主食は食べない
糖質制限ダイエットの原則として、白米や麺類、パンなどの炭水化物を多く含むものは糖質が多く含まれているので、食べない。せっかく糖質の少ないメニューを選んでも、最後にごはんを食べては意味がない。
●キムチは糖質過多!パクパクつまむの禁止
ぴりっと辛いキムチは酒のさかなに最適だが、日本向けのものには砂糖がたくさん使われているので、食べ過ぎは禁物。キムチに限らず漬物には少なからず砂糖が使われているので、パクパクとつまんでいると糖質過多になる。
●つまみのドライフルーツNG!
つまみに乾きものやナッツ類OKと書いたが、決して食べてはいけないのがドライフルーツ。果物類には果糖という糖質が含まれていて、ドライフルーツには水分が抜けているぶん、糖質の割合がとても高いからだ。