3年前、会社終わった後に日暮里谷中のプールで泳いだ帰り。
僕は定期が日比谷線なのでよく谷中から日暮里~鶯谷を抜けて
入谷まで歩いてました。尾竹橋通りを並行する裏道から言問通りに
行くルートなのですが、表通りにも既にラブホテルらしき建物が
ひしめく中、異彩を放つ「これでもか」と看板をめぐらせた
小さなお店がありました。寿司屋か魚料理の店なのですが、
その店の前に「魚」「魚」「マグロ」「○○(地名) ウニ」といった
内容の看板が仰々しくひしめいて、周りの落ち着いた雰囲気からは
相当浮いていて凄く印象に残ってました。
「いつかは行ってみたい」と。
いつかと思って3年後。友達と飲みに行こうと誘った時、その人が
三ノ輪の人だったので、ふとその店が浮び、思い切って行って
みました。久々に通るあの言問通りの店の前はやっぱり看板が
賑々しく飾られていて、僕もなんだか他人事ではないかのように
ホッとしました。
店を覗くと狭く木の質感溢れる店内に一人の爺さんが暇そうにして
ましたが僕等の顔見るなりとっても素敵な笑顔で話しだし、急に
忙しくマグロの塊を取り出したりしだし始めました。しかしまあ
よく喋る喋る。聞くとこの店、昭和25年からやってるそうな。当時
から数年は他にも同じような店が凌ぎを削ってたのであろうが、時代の
流れでこの店以外、当時からの料理屋は見当たらなくなってしまったようだ。
と言っている間にも早速大間で水揚げされたマグロを頂く。身に甘みが
あって凄く柔らかい。モチ美味い!!わさびもわざわざ爺さんが擂って
くれたモノで美味いモノを美味く食べさせようという気遣いが見てとれる。
可愛い喋りしているのに。
その後もウニ、ヒラメ、サザエ、貝素麺(サザエで出汁を取った汁)、
アナゴ等上質の魚を食べさせて貰い2人で5千円相当。量こそ少なかった
ものの、1切れ1切れ味わいながら大事に食べるという感じでした。
しっかし、爺さんは酒は何度も頼んでいるのにすぐ忘れるわ(しっかし
出された辛口の新潟産日本酒がこれまた凄ウマ!!)、可愛い語り口の
割りに女好きだわでもう何だかな親父なのですが、この店にこの親父
ありでまた一層外の看板に親近感が沸きました。
またそういう親父の店には面白い人が来るモノで絵描きをしている
中年男性2人組とカウンターで並んで魚やら絵やら文化やらといった
話に日本酒と魚をお供に嗜みました。
その後某チェーンの居酒屋に行ったのですが、やはり○木屋は○木屋。
相変わらず感動よりも満腹感の料理(って言っても枝豆しか食って
ないですが(汗))がやっぱ馴染んでいるのかなあと。一気に夢から
覚めた気分でした。あの店に居た時間だけやっぱなんか「昭和」
だった気がしました。
≪ボブ船≫
僕は定期が日比谷線なのでよく谷中から日暮里~鶯谷を抜けて
入谷まで歩いてました。尾竹橋通りを並行する裏道から言問通りに
行くルートなのですが、表通りにも既にラブホテルらしき建物が
ひしめく中、異彩を放つ「これでもか」と看板をめぐらせた
小さなお店がありました。寿司屋か魚料理の店なのですが、
その店の前に「魚」「魚」「マグロ」「○○(地名) ウニ」といった
内容の看板が仰々しくひしめいて、周りの落ち着いた雰囲気からは
相当浮いていて凄く印象に残ってました。
「いつかは行ってみたい」と。
いつかと思って3年後。友達と飲みに行こうと誘った時、その人が
三ノ輪の人だったので、ふとその店が浮び、思い切って行って
みました。久々に通るあの言問通りの店の前はやっぱり看板が
賑々しく飾られていて、僕もなんだか他人事ではないかのように
ホッとしました。
店を覗くと狭く木の質感溢れる店内に一人の爺さんが暇そうにして
ましたが僕等の顔見るなりとっても素敵な笑顔で話しだし、急に
忙しくマグロの塊を取り出したりしだし始めました。しかしまあ
よく喋る喋る。聞くとこの店、昭和25年からやってるそうな。当時
から数年は他にも同じような店が凌ぎを削ってたのであろうが、時代の
流れでこの店以外、当時からの料理屋は見当たらなくなってしまったようだ。
と言っている間にも早速大間で水揚げされたマグロを頂く。身に甘みが
あって凄く柔らかい。モチ美味い!!わさびもわざわざ爺さんが擂って
くれたモノで美味いモノを美味く食べさせようという気遣いが見てとれる。
可愛い喋りしているのに。
その後もウニ、ヒラメ、サザエ、貝素麺(サザエで出汁を取った汁)、
アナゴ等上質の魚を食べさせて貰い2人で5千円相当。量こそ少なかった
ものの、1切れ1切れ味わいながら大事に食べるという感じでした。
しっかし、爺さんは酒は何度も頼んでいるのにすぐ忘れるわ(しっかし
出された辛口の新潟産日本酒がこれまた凄ウマ!!)、可愛い語り口の
割りに女好きだわでもう何だかな親父なのですが、この店にこの親父
ありでまた一層外の看板に親近感が沸きました。
またそういう親父の店には面白い人が来るモノで絵描きをしている
中年男性2人組とカウンターで並んで魚やら絵やら文化やらといった
話に日本酒と魚をお供に嗜みました。
その後某チェーンの居酒屋に行ったのですが、やはり○木屋は○木屋。
相変わらず感動よりも満腹感の料理(って言っても枝豆しか食って
ないですが(汗))がやっぱ馴染んでいるのかなあと。一気に夢から
覚めた気分でした。あの店に居た時間だけやっぱなんか「昭和」
だった気がしました。
≪ボブ船≫