傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

危険ドラッグ 製造拠点責任者(蕨)

2015年02月03日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1345号等 

佐藤 英和 

薬事法違反

【概要】
危険ドラッグの製造で平成26年9月17日に逮捕された製造拠点の責任者兼人体事件の検体。


平成24年に前刑出所後、紹介者Sを介して犯行組織に加わっています。
紹介者Sについては証言を拒みます。

組織は、荻窪ー新井薬師ー中野区野方ー蕨と短期間(ほぼ3ヶ月)で製造拠点を移転しています。
当初、製造拠点の責任者だったヤマモトナオユキが、平成25年8月頃失踪*した後は被告人が製造拠点の中心人物(責任者)でした。
*ヤマモトは多額の組織の資金を持ち逃げをしたとのハナシがあります。(伝聞証拠なので真偽は未確認です)

ヤマモトの失踪後は被告人がヤマモトの残した製造方法メモ等を元に製造を続けました。
犯行期間中は常に7~8種類の製品を製造しており、東京都や厚生労働省に規制薬物に指定されると、廃棄処分として対応し、新たな成分の製品に切り替えるといった、「いたちごっこ」の様子が明らかになりました。
また新たな製品は、被告人が自己で試用し効能を確認する「人体実験」が行われ、結果を組織の上位者とiCloud、Evernoteを介して情報共有されていました。

【製造方法】
中国から輸入した試薬(薬物)を調合、燃料用アルコールに溶かし植物片に吹きかけて製造していました。(という大雑把なモノです)

【別会社】
佐藤は組織トップの山口の経営する別会社(社長は前科がないと言う理由で松岡 渉に任されています)の業務内容は把握していませんが、本件危険ドラッグ製造によって得た利益が充当されていたと述べています。
別会社はスマホのアプリの営業と言いますが、ソフトの開発元ではありません。

【労務環境】
大晦日と元旦以外休みなく一日12時間働いて、報酬は20万円から後に25万円と述べます。
時給計算では555から695円程になりますから、犯罪組織でなくとも「超」の付くブラックな労働環境の様です。ただし、給料は手渡しされていたと言いますから、実際の金額を知る事は出来ません。

違法行為に加担していたとの認識から、警察による逮捕を「警察に組織から救出された」と考えていると述べる一方、警察の取り調べに素直に応じていませんでした。現在も頭書の紹介者の事等供述を拒む事が多数有ります。
製造拠点内で、山口の組織以外の製品を製造していた事実が有りますが、この件に関しても供述を拒みます。

【次回期日】
2月16日

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