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衝動をコントロールさせるために

2015-01-10 | 日記
昨日、和歌山市に隣接する海南市で、中学3年の男子生徒が面識のない女性を
背後から包丁で刺し、重傷を負わせた、という痛ましいニュースが飛び込んできました。
面識がなかったといわれる2人。
精神的に不安定だったことから、衝動的な行動ではと推察されています。
とにかく、女性の速やかな回復を心より祈っています。


人間、衝動的に何かをしたくなる気持ちになることがあります。
その中身が、買い物くらいならかわいいものですが、
不満や、痛み、苦しみ、悲しみなどを心の中に抱えていると、
抑圧されて圧縮されたその衝動が怒りに変わり、「攻撃心」に変わったりします。
しかも、その矛先が自分になる時もあるし、他人になる時もある。

「私は怒っているんだ」と、言葉で伝えたり、
相手と口喧嘩できるくらいなら、きっと衝動的には攻撃しないでしょうが、
それができないからギリギリまでため込んで、突如それが噴出し、暴力となって表れる。
最近、そのようなケースがとても多くなったと感じています。


ストレスの蓄積や寝不足など、原因はいろいろあるでしょう。
自分がそのような状況になくても、
相手を激しく怒らせてしまう、という場合もあります。
いつ、どんな状態で衝動行動のスイッチが入るか、わからない。


大人でさえ、そんな状況なのです。
大人へと成長中の10代の子どもは、
まだまだ自分を制御できません。

今、この行動をすると、後にはどういう流れになるのかという、時系列的な認識や、
この行動によって他にどういう影響をあたえるのか、などといった判断をすることなど、
まだまだ十分にできていないのです。


だからといって、
攻撃的な衝動は許されるわけではありません。
では、どのようにすればよいのでしょうか。


私は、息抜きの仕方をこどものころから教えておくことだと思っています。
私たちも煮詰まってきたら、
息抜きに、おいしいものを食べたり飲んだり、体を動かしたり、
いろんなことをしますよね。
子どもにも小さいころから息抜きの方法を教えて、
自分の心をコントロールさせるように向けていくのです。


もちろんすぐにコントロールできるようになるわけではありません。
まずは、子どもに、うれしい感情も苦しい感情も、感情をしっかり出させること。
そして大人は、表現した感情をしっかり温かく受け止めること。
その後コントロールする方法を身につけ、自分でこころをコントロールしていきます。

コントロールできるようになるための大本は、
子どもが親を信じられているかどうか。そして子どもが自分自身を信じられているか。
親を信じられるから、子どもは安心して、あるがままの自分を出すことができます。
その自分を否定しないで受け止めてもらえることで、
自分は愛されていると自分自身に自信が持て、自分を信じられるようになるのです。


大人が忙しく、ついつい子どものことをほうりっぱなしにしてしまったり、
子どもにはストレスがない、なんて勝手に思い込まないでください。
子どもたちは、私たちが子どもだったときよりもはるかに強いストレスを感じています。
コントロールは、今すぐ必要です。


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