Hard Candy

「オペラ座の怪人」以降、やーーっと見ることが出来たパトリックの新しい映画、
「ハードキャンディ」
もう、見てからだいぶ日にちがたってしまいましたが・・・。
いやぁ、すごい映画でした。
清純派で売っている私としたことが・・・（違う？）
何という映画を見てしまったのでしょう！かなりダークなサスペンスです。

監督はＤａｖｉｄ　Ｓｌａｄｅという、ミュージックビデオの監督として活躍されていた方で、
この作品が長編映画のデビューとなるそうです。
とても低予算の作品ながら、０５年サンダンス映画祭で絶賛を受け、こうして日本にもやってこれたわけですね～。よかった～！！

それで、どんな映画かというと・・・チラシに書いてあったものより抜粋。

出会い系サイトに仕掛けられた甘いワナはハードな密室心理ゲームとなった！
本作は日本で起きた「オヤジ狩り」「援助交際」という事件にインスパイアされて作られた。
男が目を覚ますと、自宅のキッチン台の上にいた。
手足を縛り付けられ、下半身は裸。股間には氷嚢が乗せられている。
記憶をたどると、一時間前。
男（３２歳）はヘイリー（１４歳）という少女と会話を弾ませていた。
出会い系サイトで知り合った赤いパーカーを着た１４歳の少女・ヘイリー・・・

ほとんど、出演者はパトリックとエレン・ペイジ（ヘイリー役）の２人だけ。
１００分の間、ずっとパトリックの姿を楽しめるんですよー。
しかし、違う意味で楽しめません。
だって、あまりに残酷なんだもの・・・。
１４歳の少女に最初から、最後まで、パトリックは苛められまくってしまうのですよ。
縛られるし、脱がされるし、脅されるし・・・。
「もうやめて～！！」って辛くなるし、体に力は入るし、
本気で途中この少女が憎くなります！

そもそも、何故、そこまでひどい仕打ちを受けなくてはならないのか？
この少女は何者なのか？
男は、どんな罪を犯したのか？本当に罪を犯しているのか？
それが、ずーーーっと映画を見ている間、疑問なんです。
そして、結局ラストになっても、確実な答えはでませんでした。

だから、見終わった後、？？？がたくさん残ります。
どうやら、監督の意向は明確に答えを出さずに、観客に自由に結末を託する映画・・という線をねらっているのでしょうね。
でも、もう少しすっきりと、事実をわかってラストを迎えたかった・・・というのが本音でしょうか。

それにしても、主演の２人の熱演は素晴らしかった。
エレン・ペイジはあどけないかわいらしさと、
少女ならではの残酷さを怖いほど見事に演じていました。

パトリックも、役者魂炸裂ですね。
パンフレットの監督の言葉です。

「パトリックは勘がよく、演技も素晴らしかった。何時間も縛られて手が紫色になったり、風呂場で塗れた体に電気を流したり、天井から吊るされたり、男性にとって非常に残酷な去勢シーンでも妥協することはありませんでした。
立て続けに過酷なシーンを撮影したので、彼は一日の終わりになるといつもへとへとになっていましたが、パトリックは完璧な役者でした。」

お～！素晴らしい。そういえば、「オペラ座の怪人」の時も、監督に確か
「パーフェクト・パトリック」ってあだ名を付けられていたって聞きましたね。

これ、ＤＶＤが出たら、買うのかなー？
数少ないパトリック作品としては貴重だけれど、一人で家であの残酷なシーンを
見るのもなんだかなぁ・・・と思ってしまいます。

　

Hard Candy オフィシャルサイト

９月２２日まで、渋谷のシネマライズで公開中です。
シネマライズ

 

それにしても、この映画では、目茶苦茶に情けない男を演じたパトリックですが、
次に公開されそうな「リトルチルドレン」は、全然違いますよ～。
もう、アメリカでは秋に公開予定らしく、ポスターやトレーラーも出ていますが
別人のように、セクシーで素敵ではありませんか！
これについては、、また今度、紹介させてもらいま～す。