可哀そうなお姫様

昨日は大阪府羽曳野市のリックはびきのというホールで、南大阪管弦楽団というアマチュアオーケストラに客演しました。

ボロディンのシンフォニー2番にカリンニコフのシンフォニー1番、アンコールにはチャイコフスキーの白鳥の湖～情景♪

両方のシンフォニーにタチェットの楽章が1楽章ずつありましたが、久しぶり全のりプログラムでした！


このホールには実はイタリアのサルヴィ社のミネルヴァというモデルのハープがあります。

ホールが出来た当初は衣里がコンサートで弾かせていただいたこともあり、羽曳野市民のためにハープ講座などを開講して有効利用する企画もありましたが、結局いつの間に立ち消えに…

そして今そのハープはガラスケースに閉じ込められ、ホールのロビーの展示品と化しています…

本来はとても美しい音色のする立派なハープなのにただの飾りでは可哀そうすぎる…そう思ってこの演奏会の依頼をいただいた時にせっかくなのでメンテナンスの意味を含めてこの楽器を昨日のコンサートに使わせていただきたいと申し出ました。


…が、ホール側からは、使うこと自体は可能だけれども切れた弦の張り替えや試奏などのためには事前にホール内の施設を自費で借りてくださいとの冷たいお返事。

ホール側にしてみれば、ただ単に寄贈されたものなので今後使われないまま眠らせて永久に展示品にしておいてもいっこうに問題ない様子。

結局ホール側にも面倒そうにされ昨日の本番では自宅から持ち込んだサルヴィのハープを演奏しました。


楽器はやはり弾かれてこそ価値があるもの…。

悪い魔女の恐ろしい魔法にかけられたお姫様がいつかまた眠りから覚めて命を吹き返す日が一日も早くきますように！