2015年4月7日から4月11日までカフェ・モンタージュにて開催致しました「ハープのある音楽祭」お陰さまで盛会のうちに終えることが出来ました。
連日沢山のお客様が足を運んでくださり、定員40名のところ超満員で5日間の動員人数はのべ233名。ご来場賜りました皆さまに心より御礼を申し上げます。
このような機会を与えてくださった高田さんと春美さん♡そして共演者及び関係者の皆さまには深く感謝しております。本当にありがとうございました!
素晴らしい音楽家の皆さんとの共演は本当に勉強になりました。リハーサルはもちろんですが本番も学ぶ事が多く、至福のひとときを過ごすことができました。
今回この音楽祭を開催することになったきっかけは2年前。小峰さんがモンタージュで時々演奏されていたご縁で清水さんとトリオのコンサートをさせていただいたのですが、帰り際にオーナーの高田さんが楽器運搬の手間を気遣ってくださり「どうせ運ぶなら何日間かハープの入った室内楽を連続で公演するのはどうでしょう?」とご提案いただいたのが発端。
またいつか...と延び延びになってしまいましたが、メンバー集めから日程調整やプログラムなど小峰さんにご協力いただいて、ようやく実現に至りました。
5日間で演奏したプログラムは↓下記の通り。
第1夜、4月7日
トリオ・ダマーズ(ちなみに命名は小峰さんです)
fl 清水信貴さん、alt小峰航一さん、hp松村衣里
☆ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013) : フルートとアルトとハープのためのトリオ(1977)
☆辺見康孝さん: アレクサンドラトリバネアゲハ(新作初演、委嘱作品、2015)
☆クロード・ドビュッシー(1862-1918) : フルートとアルトとハープのためのソナタ(1915)
第2夜、4月8日
ハープデュオ ファルファーレ(松村多嘉代・衣里)
☆辺見康孝さん: 鱗粉(2013)
☆徳永崇さん: 時間姉妹(2013作、2015改訂版)
☆渡辺俊哉さん: 重ね塗り(2013作、2014改訂版)
☆ジャン=ミシェル・ダマーズ: ソナチネより第1楽章(1966)
☆ベルナール・アンドレス: 孔雀の庭(1993)
第3夜、4月9日
alt小峰航一さん、hp 松村衣里
☆ジャン=ミシェル・ダマーズ: 幻影
☆アーノルド・バックス(1883-1953) :ヴィオラとハープの為の「幻想ソナタ」(1928)
☆ベンジャミン・ブリテン(1913-1976) : ラクリメ、ダウランド歌曲への投影(1950)
第4夜、4月10日
sop 中嶋康子さん、hp 松村衣里
☆マルセル・トゥルニエ(1879-1951) :庭師からの手紙
☆アンドレ・キャプレ(1878-1925) : 2つのソネット(1916/1924)
☆アンドレ・キャプレ: スペイン風嬉遊曲(1924)
☆森田 泰之進さん: 光の窓
☆フランシス・プーランク(1899-1963) : ギターに寄せて(1935)
☆ジャン=ミシェル・ダマーズ: エピグラムとマドリガル(2004)
第5夜、4月11日
fl 清水信貴さん、vn 渡邊穣さん、alt 小峰航一さん、vc ドナルド・リッチャーさん、hp松村衣里
☆アルベール・ルーセル(1869-1937) :セレナード(1925)
☆ジャン=ミシェル・ダマーズ: 5重奏op.2(1948)
1915年に発表されたフランス近代音楽から2015年の新作初演まで、宝石箱をひっくり返したようなプログラム。
ご覧いただいてお気付きの通り、根底には2年前の4月に亡くなられたダマーズさんへのオマージュが横たわっています。
お母様がラヴェルやフォーレ、キャプレなど大作曲家の作品を初演している名ハーピスト(ミシュリーヌ・カーン)だった影響でハープのための作品を沢山遺してくれました。どの作品もまるでキラキラ輝く宝石を詰め込んだ万華鏡の世界のようにきらびやかで魅惑的。でも実際弾くとなると跳躍音群と目まぐるしい転調に指もペダルも大忙しなので、以前は体調が悪くなってしまうくらい苦手でしたが...ダマーズさんと親交が深かった清水さんとコンチェルトや室内楽をご一緒させていただくうち、いつの間にか大好きな作曲家になっていました。
ダマーズに始まりダマーズで結んだハープのある音楽祭、ダマーズさんの作品を通して共演者の皆さんの新たな魅力をいっぱいいっぱい発見することが出来て♡本当に充実した5日間でした。
共演者の皆さんやお客様から色んな助言をいただき反省すべき課題は山積ですが、立ち止まってばかりいられないので今後の活動に反映すべく精進していきたいと思っています。
最後にもう一度、お力添えを賜わりましたすべての皆さまに深く御礼を申し上げます。
この音楽祭で巡り合った音楽を愛する皆さまとのご縁がずっとずっとずっと続きますように♡♡♡
Vive la harpe!
ハープ万歳!
おしまいに第4夜中嶋康子さんと演奏したダマーズさんの歌曲集よりパルニーの詩を皆さまに捧げます♡
Parny
A mes amis 友へ
Rions, chantons, ô mes amis,
Occupons-nous à ne rien faire,
Laissons murmurer le vulgaire,
Le plaisir est toujours permis.
Que notre existence légère
S'évanouisse dans les jeux.
Vivons pour nous, soyons heureux,
N'importe de quelle manière.
Un jour il faudra nous courber
Sous la main du temps qui nous presse ;
Mais jouissons dans la jeunesse.
Rions, chantons, ô mes amis,
Occupons-nous à ne rien faire,
Le plaisir est toujours permis.
笑おう、歌おう、友よ
悦びはいつだって許されている
儚い人生、どんなやり方でも
自分達のために幸せに生きよう!!
最新の画像もっと見る
最近の「えりの日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- フランス語講座(70)
- シュトックハウゼン(8)
- 道案内(5)
- YouTube動画(14)
- プーランク「人間の声」(18)
- Hawaiiの思い出♡2016お正月家族旅行(1)
- えりの日記(630)
- ノンジャンル(8)
- フランス旅行記(33)
- テレビ・ラジオ出演(36)
- 日記(0)
- ファルファーレの日記(472)
- ∞蝶グッズ(56)
- ハープコレクション(60)
- プリンファミリー(34)
- ファッション(77)
- コンサート情報♪Agenda des concerts(513)
- たかよの日記(1079)
- 発売中のCD&DVD/ Nos CD et DVD(78)
- 旅行(0)
- グルメ(279)
- プロフィール(2)
バックナンバー
人気記事