下記公演は盛会のうち終了いたしました。
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竹取物語
むかしむかし、竹取のおじいさんがおりました。山で竹を取ってきてはいろいろなものを作って暮らしていました。ある日、根もとが光る不思議な竹を見つけ、切ってみると、中から小さなかわいい女の子が出てきました。
連れて帰って育てると、この子は、あっという間に成長し、この世のものとも思われないくらい美しい姿かたちになり、かぐや姫と名づけられました。貴公子たちが、ぜひ結婚したいと迫りますが、姫は結婚の条件として難題を出します。しかし、だれも姫の求めに応えられません。
ついには帝(みかど)が、かぐや姫のとりこになります。
文のやりとりをして心を慰め合うものの、結ばれることなく、8月15日の満月の夜、月から迎えが来て、かぐや姫はこの世に別れを告げ、月に帰っていきます。
竹取物語は、物語文学の原点と言われ、源氏物語でも「物語の祖(おや)」と紹介されています。まことしやかに語られるフィクションの連続で、飽きさせません。
天の羽衣伝説、仏教思想や中国の思想の影響もあるようです。異界の者と人間たちが織りなす物語で 現代風に言かえれば、月世界から来たかぐや姫(宇宙人?)と人間世界とのSF小説? 魔性の女に惚れた男たちの欲深さ、身勝手さ、あさましさ、愚かさやせつなさ、哀れさ。男たちをその気にさせとして無駄な骨折りをさせる、姫の悪女ぶり。しかし人間界への愛着が募リ、月世界に戻る日が近づくのを嘆き悲しみ、さめざめと泣くしおらしさ。そんな登場人物たちのどうしようもない人間臭さが憎めません。壮大なロマンが、美しく、ユーモアをもって語られています。
7/30公演プログラム誌より
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